茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

同窓会

2007-02-04 16:03:37 | 思い出の人/素敵な人
 1993年~97年の間に同じビジネスに従事していた二社で同窓会を行った。久しぶりに会食した3名があの頃のメンバーで集まりたいねと企画してくれたものだった。
 なにせ10年以上前の話で、今や皆それぞれに違うポジションや仕事についている。女性は結婚して子供がいたり都合のつかない方が多かったものの、3名参加、東京だけでなく、大坂や四国勤務の方も集まり、総勢19名の賑やかな会となりました。

 乾杯の発声は、私の前職のリーダー。今や子会社の役員となっている。閉会は客先の課長さんで、今や他部の理事になられている。当時担当だった人たちがマネージャーやリーダーといった職についており、肩書きと名刺だけが時の流れを感じさせるものだった。当時のままのキャラクターが集い、旧交を温めた2時間半。仕事を離れ10年経っても思い出し、集まりたいと思う、とても素敵なお客さん、同僚、上司に恵まれたのだと改めて幸せに思った。また半年に1回位集まりましょうと話し、大きなバンザイをして一次会はお開きとなった。
 二次会は前職リーダーを囲んで。全員が一時期に一緒にいたわけではないが、そのリーダーを中心に一緒に同じ仕事を引き継いできた仲間達、様々な若かりし頃の逸話で盛り上がった。お酒の好きな上司、客先も多かったこともあり、若いメンバーは毎晩お客さんやリーダーに呼び出され飲み歩いていた。女性の私も忘年会だ、歓迎会だとよく飲みに行っていたと思う。思い直せば、馬鹿なことばかりしていた。今やればコンプライアンス違反だね、減給だよ、などと言いながら、実はあの頃こう思ってたなんて本音も飛び出し、笑顔笑顔の二次会だった。

 帰り道、私がアシスタントしていた担当者と歩きながら、「皆相変わらずですね、今もお客さんとはこんな雰囲気ですか?」と聞いたところ、「今はもっとさっぱりしているね、若いやつも飲みにいかないしねぇ。あの頃は、お客さんといっても、他人って感じじゃなくて、客先の偉い人が、自分たち若いのを育ててるんだみたいな雰囲気があったよね。用事がなくてもよく話をしに行ってたしねぇ。」
 同僚同士もさることながら、お客さんとのコミュニケーションもとても濃厚で、お互いがお互いを育てている、そんな関係だった。そんな上司達を見ていたから私もお客さんと仲良くなれたし、転職した今もふとしたことで声をかけあって会うつきあいが続いている。貴重な人間関係だと感謝している。
 前職では、入社した時最初の上司もとても尊敬している。物静かな方で余計なことは言わないが、皆が頼りにし、慕っていた。なんといっても最初に社会人になった時に出会った上司や同僚というのは忘れがたい。社会人の最初に素敵な人々に出会えた廻り合わせにこれまた感謝している。

 現代社会、全体的に昔より人間関係が希薄になってきているのかもしれない。
 やはり、互いを知るためには一緒にいる時間をどれだけたくさんもてるか、互いを尊重しつつ本音で話し合えるか、なのだと思う。メールというツールは便利ではあるけれど、一方で会う機会、一緒に過ごす機会を奪っているともいえる。face to faceで築き上げた関係は、10年経っても崩れず、色褪せないのだ。


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2 コメント

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同窓会 (渋樹)
2007-02-04 19:58:02
仕事を離れても付き合いのある関係は良いですね。
自分は何回か転職していますが、
新人の頃の上司とかに会う機会はほとんどありません。
うらやましい関係です^^
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同窓会 (m-tamago)
2007-02-05 19:53:32
渋樹さん、こんばんは。
何人かの上司につきましたが、こんなに求心力があるのも珍しいことです。久しぶりに会ってもう一度この人たちとなら働きたいなあと思いますした。
前職では尊敬できる上司が多かったと思います。
今や全く利害関係もなく、特に楽しくお会いできます。
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