11月になりました。皆さんのお稽古場でも炉開きのお祝い、口切のお稽古などが始まったのではないでしょうか。
五月に摘まれた新茶は加工されて碾茶となります。各家から預かっていた茶壷に、茶師は薄茶用の茶葉を剥き出しのまま茶壷に敷き詰め、そこへ濃茶用茶葉の入った和紙の袋(半袋(十匁=約38g)、または小半袋(五匁=約17g))を数袋入れ、その上から更に薄茶葉を詰めます。茶師は蓋と本体を繋ぐように壺の口をしっかり和紙でとめ、綴じ目と蓋の上に印を押す。その後、氷室(涼しい場所)で保管する。夏を越して熟成され、旨味を含んだ茶葉は、封印された茶壷の形で炉開きの頃までにそれぞれの家に届けられてきました。
届けれらた茶壷は、以前は陰暦の九月~十一月初めに封を切ったようだが、現在は十一月の炉開きに合わせて行われることが多い。この初めて封を切り、茶壷の口を開けることを“口切”という。
口切には、“内口切(ないくちきり)”と、“口切”の二通りがあります。
“内口切”は一個の茶壷に対して一回しか催すことができず、一層格が高く、その年の茶の味を見る為にごく内輪だけで茶師の封印を初めて切って行われるもので、今は家元のみの催しのようです。
一方、“口切”は茶壷から茶を取り出す度に亭主の印を茶壷に押せばよく、二度三度と催されてもいいものです。
茶壷に詰める様子や一度も開けられていない状態の茶壷、茶師の封印、いつか実際に拝見したいものです。
“口切”で壺から取り出された茶葉は客が懐石を頂いている間に水屋で茶臼で挽いて客に振舞います。この壺の封を開ける“口切”が行われる“口切茶事”に呼ばれることは茶人にとって何よりのご馳走であり、特別名誉なことです。
今年は先生が口切茶事を催して下さることとなりました。今回は若い人たちが水屋側に回ってもてなす勉強をしなさいと役割分担をして下さり、私は口切の大役を仰せつかりました。お客としては何度か茶事経験がありますが、水屋は初めて。緊張しつつ、ワクワクしています。大役を与えて下さった先生の期待にこたえるためにも、頑張ってお稽古しなくてはと茶壷の扱いのお稽古にも力が入っております。
コーヒーにしても豆から挽きたての粉で入れたものは薫り高くおいしい、いつか挽きたての贅沢な抹茶を口にしたいと夢見ていた。今回の口切茶事では亭主の大役もさることながら、自分で茶臼で挽いたお茶を頂けるのがまた大変な楽しみとなっている。といっても、茶臼で挽くことができる量はほんのわずかで、客の人数にもよりますが、間に合わないと思われる場合は前日にその分は挽いて準備しておくものだそうで、今回も多分全てが挽きたてとはいかないでしょう。
今回の口切茶事、考えただけでも新しい経験ばかりとなりそう。貴重な経験をさせて頂けることに心から感謝しつつ大いに楽しむつもりです。
(ご参考)
お茶壺と口切り
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/eca415e771e7aa63ceb95cb6b2d37e57
炉開き
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ad98c082923c2b8efa4a29f49569ef51
五月に摘まれた新茶は加工されて碾茶となります。各家から預かっていた茶壷に、茶師は薄茶用の茶葉を剥き出しのまま茶壷に敷き詰め、そこへ濃茶用茶葉の入った和紙の袋(半袋(十匁=約38g)、または小半袋(五匁=約17g))を数袋入れ、その上から更に薄茶葉を詰めます。茶師は蓋と本体を繋ぐように壺の口をしっかり和紙でとめ、綴じ目と蓋の上に印を押す。その後、氷室(涼しい場所)で保管する。夏を越して熟成され、旨味を含んだ茶葉は、封印された茶壷の形で炉開きの頃までにそれぞれの家に届けられてきました。
届けれらた茶壷は、以前は陰暦の九月~十一月初めに封を切ったようだが、現在は十一月の炉開きに合わせて行われることが多い。この初めて封を切り、茶壷の口を開けることを“口切”という。
口切には、“内口切(ないくちきり)”と、“口切”の二通りがあります。
“内口切”は一個の茶壷に対して一回しか催すことができず、一層格が高く、その年の茶の味を見る為にごく内輪だけで茶師の封印を初めて切って行われるもので、今は家元のみの催しのようです。
一方、“口切”は茶壷から茶を取り出す度に亭主の印を茶壷に押せばよく、二度三度と催されてもいいものです。
茶壷に詰める様子や一度も開けられていない状態の茶壷、茶師の封印、いつか実際に拝見したいものです。
“口切”で壺から取り出された茶葉は客が懐石を頂いている間に水屋で茶臼で挽いて客に振舞います。この壺の封を開ける“口切”が行われる“口切茶事”に呼ばれることは茶人にとって何よりのご馳走であり、特別名誉なことです。
今年は先生が口切茶事を催して下さることとなりました。今回は若い人たちが水屋側に回ってもてなす勉強をしなさいと役割分担をして下さり、私は口切の大役を仰せつかりました。お客としては何度か茶事経験がありますが、水屋は初めて。緊張しつつ、ワクワクしています。大役を与えて下さった先生の期待にこたえるためにも、頑張ってお稽古しなくてはと茶壷の扱いのお稽古にも力が入っております。
コーヒーにしても豆から挽きたての粉で入れたものは薫り高くおいしい、いつか挽きたての贅沢な抹茶を口にしたいと夢見ていた。今回の口切茶事では亭主の大役もさることながら、自分で茶臼で挽いたお茶を頂けるのがまた大変な楽しみとなっている。といっても、茶臼で挽くことができる量はほんのわずかで、客の人数にもよりますが、間に合わないと思われる場合は前日にその分は挽いて準備しておくものだそうで、今回も多分全てが挽きたてとはいかないでしょう。
今回の口切茶事、考えただけでも新しい経験ばかりとなりそう。貴重な経験をさせて頂けることに心から感謝しつつ大いに楽しむつもりです。
(ご参考)
お茶壺と口切り
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/eca415e771e7aa63ceb95cb6b2d37e57
炉開き
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ad98c082923c2b8efa4a29f49569ef51
忙しかったようですが、お疲れでませんように。早速ご来訪ありがとうございます。
茶事は無事終わりましたよ~。じっくり書いてご報告しますね。
石臼も初体験でした。もう、感動しまくり、落ち着きのない亭主でした。
口切茶事の亭主、大役ですね~
きっと今頃は点前の確認や準備に忙しくされてるかしら?
以前の先生が一度だけ口切の稽古茶事を催して下さったのですが
石臼が無く、そのつもり~だったので、いつかは本物!を経験してみたいものです。
是非、頑張ってね。報告が今から待ち遠しいです!
茶壷、先生は毎回みなの勉強の為に詰めて下さるのです。感謝。何度かやっているせいか、先生のお宅では開けた瞬間にいい香りがしたと思ったことはありません。。。。
写真では、茶師が詰めるところも拝見したところがあり、いつか実際にその場に立ち会ってみたいなどと思っています。
>今度初めて茶壷の紐結びを練習します。
それは楽しみですね。まずは、草からですね。行は似ているからそこまでは簡単ですが、真はなかなか。
私も茶事に向けて精進中です!
私が担当するのは口切茶事の口切りの部分だけですけどね。若い人皆で分担しつつではあります。
でも、水屋で準備の勉強ができるのも本当に楽しみです。
またご報告しますね。
私は先日美術館以外で茶壷を初めて見ました。練習用で中身は入っていないものですが。
実際に茶葉を詰めたもの、見てみたいです。
臼でひいた時もでしょうが、茶壷を開けた瞬間もいい香りがするんでしょうね。
私も一度は経験したいものです。
その前にお稽古しないとですけど…
今度初めて茶壷の紐結びを練習します。
茶事のレポート楽しみにしています。
私もしたことはありません。一度でいいから口切の茶事に呼ばれてみたいものです。
コメント、楽しみにしています♪
実際茶臼を探されたなんてすごいですね。
私はそこまで考えたことがありませんでした。
今回茶臼に触るのも初めて。楽しみでなりません。
今や普段機械で挽かれた売っている抹茶の方がなめらかで、味は断然いいのでしょうが、自分が挽いたのがちょっとでも入っている濃茶というのは特別で、おいしいんじゃないかとほのかな期待をしています。
11月は季節的には寒くなってなんだか物悲しいとずっと思っていたのですが、お茶の世界では華やぎ、ちょっと嬉しいです。
ホントに水屋のお稽古ができるなんて幸せなことです。先生はお客として席に入りご指導下さる予定ですが、それ以外に水屋に正教授で社中でも知識も経験もある方が入って私たちを指導して下さいます。(そうでないと回せない。。。)
石臼のひき方次第でお茶の味も変わるらしいので、私がひいたのはすごいむらがあり、大味かもしれません。
頑張ります。
>抹茶を石臼で、挽いたことがありますが、なかなかできないものですね。
そうらしいですね。先生も思ったほど簡単にはひけないのよ、とおっしゃっていました。でも昔の人は使っていたわけだから頑張ってたんですね。茶臼に触れるだけでもなんだかとっても楽しみなのです。
またご報告しますね。
がんばってきます。
口切茶事なんて、先生がして下さらなければ経験できないこと、本当に感謝しています。
私もいつまでお茶事がしてあげられるかわからないから今年は若い人が水屋の勉強をしておきなさいっておっしゃるんです(涙)。先生いつまでも元気でいてください~って祈っています。
お互い精進しましょう。
ありがとうございます。お茶会当日は頑張ってきます。
私のお稽古場でも炉開きの日には先生がお汁粉を作ってくださいます。これが本当においしくて、毎年楽しみです。
その時一緒に茶壷の扱いをお勉強しています。茶事は初めてなのでワクワクドキドキです。
茶壷の紐結びは、行草までは一応できて、昨年真を何度かやったのですが、すっかり忘れていて、現在茶事に向けて紐を買ってきて勉強中です。その時できても1年経つと忘れてしまうのですよね~。
また茶事の様子はご報告いたしますね。
しかし・・・、その話をお茶の研究所にいる人にしたところ「うまく抹茶を挽くには、まず石臼をある程度回転させて温度を上げないといけない。そうすると香りのよい抹茶ができる。小さな石臼ではうまく挽けない。自分でうまく抹茶を挽くのは難しい」と言われ石臼を買うのを断念しました。
なにか挽きたて抹茶への夢をこわすような話で申し訳ありませんが、抹茶の挽き方の参考までに。
口切の時季をむかえ気分を新たにして炉の稽古に励まなくてはと思い巡らしているこの頃です。
口切りの茶事で水屋のお手伝いをなさる由お勉強になりますね。私は茶を石臼でひき濃茶を練るなんて経験がありませんのよ。
UP楽しみにしています
抹茶を石臼で、挽いたことがありますが、なかなかできないものですね。 (摩擦熱の関係で、石臼が良いそうで、機械化でも、石臼使用だそうです)
日記での、報告楽しみにしています。
口切の大役とのこと、おめでとうございます。
がんばってくださいね。
また、茶事のようすなどこちらに書いてくださるのを、心待ちにしておりますね。
わたしも、まだ口切の茶事の体験はしたことがなくて、うらやましい限りです。
ますますお勉強なさって、わたしたちにもいろいろとお教えください。
口切茶事の大役をなさるのですね。頑張って下さい。
私のお稽古場では、毎年、先生が作ってくださった「おぜんざい」を皆でいただきますが、口切茶事は、したことが無いんです。
茶壷の扱いの真似事は、教えていただいた事は何度かありますが、ひもの結び方が難しくて、すぐに、忘れてしまいます。(笑)
以前、先生のお友達の口切茶事にご一緒させていただいたときは、お茶のお正月にふさわしく、緊張感の中にも、喜びが感じられて、帰宅した後も興奮が続き、疲れを感じなかった覚えがあります。
たまごさん、貴重な体験楽しんで下さいね。