茶道の許状については随分前にお話したが、いわゆる中級といわれる和巾点までが終ると、これまでのお稽古とは違う“相伝稽古”(そうでんげいこ)というのが始まる。これは、中国から伝わった最初の茶道点前の形を伝える為のお稽古で、師匠が弟子に口伝で直接指導する。本はないので自分で見て、書き取って覚える。お稽古は月に1回だけしかない。
茶道の中には真行草という3つの形が出てくることはブログを読んでいるとわかって頂けると思うが、相伝稽古にもそれがある。
相伝の場合はちょっと複雑で、真の真、真の行、真の草、行の真、行の行、行の草、草の真、草の行、草の草、行草の真、行草の行、行草の草の12段があり、更に裏千家には別伝として大円の真、大円の草の2段がある。このうち、“真の真”と“行の真”のお点前は家元だけに伝えられるので、我々は見ることすら叶わない。昔は12段のうち、この“真の真”と“行の真”を除いた十段稽古というのが家元のところであって、指導してもらえたそうだ。今はもうないようだが。
私が先生のところでお稽古しているのは、“真の行”、“行の行”、“大円の真”、“大円の草”。これが、風炉と炉とあるので全部で8種類。それだけでも結構大変。月に1回しかないお稽古なので、1年に12回しかお稽古はなく、更に炉と風炉では違うので、同じお点前を続けてやっても1年で6回しかできないことになる。一ヵ月後には頭から抜けていることも多いが、それでも、続けていると覚えるもので、随分スムーズにできるようになってきた。茶道点前の最初はここからだったのだと思うと相伝稽古の日はまた気持ちも違ってくる。
裏千家特有の大円の草以外のお点前は、台子(だいす)と呼ばれる天板と地板を4本の柱で繋いだ台に、茶道具全てを飾って行う。この台子の中には陰陽の要素が一杯詰まっていて興味深い。これについてはまた後日。
茶道の中には真行草という3つの形が出てくることはブログを読んでいるとわかって頂けると思うが、相伝稽古にもそれがある。
相伝の場合はちょっと複雑で、真の真、真の行、真の草、行の真、行の行、行の草、草の真、草の行、草の草、行草の真、行草の行、行草の草の12段があり、更に裏千家には別伝として大円の真、大円の草の2段がある。このうち、“真の真”と“行の真”のお点前は家元だけに伝えられるので、我々は見ることすら叶わない。昔は12段のうち、この“真の真”と“行の真”を除いた十段稽古というのが家元のところであって、指導してもらえたそうだ。今はもうないようだが。
私が先生のところでお稽古しているのは、“真の行”、“行の行”、“大円の真”、“大円の草”。これが、風炉と炉とあるので全部で8種類。それだけでも結構大変。月に1回しかないお稽古なので、1年に12回しかお稽古はなく、更に炉と風炉では違うので、同じお点前を続けてやっても1年で6回しかできないことになる。一ヵ月後には頭から抜けていることも多いが、それでも、続けていると覚えるもので、随分スムーズにできるようになってきた。茶道点前の最初はここからだったのだと思うと相伝稽古の日はまた気持ちも違ってくる。
裏千家特有の大円の草以外のお点前は、台子(だいす)と呼ばれる天板と地板を4本の柱で繋いだ台に、茶道具全てを飾って行う。この台子の中には陰陽の要素が一杯詰まっていて興味深い。これについてはまた後日。
ご意見があればharatajp@yahoo.co.jpへ
間違いご指摘頂き、ありがとうございます。
真行草があり、それ以外に行草があると先生に伺ったので、勝手に勘違いして上記の通り記載していました。
真の行草、行の真草、草の真行となるのですね。
ということは、十段稽古として一般に公開されていたのは、実際には以下の十一段になりますか?通常お稽古できる、真の行、行の行をのぞくとすると9つになってしまい、十段になりません。十一段を、十段稽古と呼んでいたということでしょうか。
ご教示頂きたく宜しくお願い致します。
真の行、真の草、行の真、行の行、行の草、草の真、草の行、草の草、真の行草、行の真草、草の真行
読者の皆さま
間違っていたようですので、お詫びし、訂正いたします。
真之真を含めた公開されていないものを十段、そのうち一般に稽古されていたのは九段なのですね。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
二段だけでもあたふたなのに、十段とは聞くだけで気が遠くなります。風炉と炉があるから20通り。。。。それだけのものを作り上げたというのもすごいですね。全てをひも解いたら何がみえてくるのでしょうか。
点前が同時進行で感じる、炉も風炉も同一次元で進行する、そのような境地、言葉で伺うとさもありなんと思いながら、実際には一体どんなと思います。
自分もいつかそのような体験ができるよう精進したいと思います。
お茶には本当に無限大の世界が広がっていますね。