高校時代よりも家を出る時間が
若干早くなったものの
ご機嫌な大学生活を謳歌している娘。
楽しいのはいいことだっ
入学当初は、さっさとバイトを探すから
お小遣いは要らないとか言っていたものの
けっこうレポートだの
語学の小テストだの
忙しいということに気づいたらしく
最近言わなくなったな…
お小遣いと定期代分ぐらいは
自分で稼いでくださるのかと
かなり期待していたのだが…
母の野望、砕け散る
そうは言っても、通学距離もあることだし
環境の変化に慣れること、
留年せずに進級すること、
これができない限り
バイトに精出されても困るというのも本音。
母心は複雑なのじゃ
で、大学にも慣れてきたと思われる今日この頃、
そろそろバイトでもなさるのかと
少々期待していた矢先
『出世払いでお金貸して』と来たもんだ。
出世払い=踏み倒す?
この給料日前に借金ですか?
まずは冷静に話を聞こう…
要はサークルに入るのに
活動費を幾ばくか納めないと
いけないということらしく、
それなら知れてる?
『どれぐらい?』と聞くと
『3000円』
よしよし、可愛いもんじゃ
財布に手を掛けると
『それは〇〇研究会の分で…』
まだあるんかい?
『××の方が入会金と年会費で5000円』
お試しで行ってたとこね。
入ることにしたんだ…
一葉さん、財布の奥に潜んでるはず…
『それと、よくわからないけど、ご飯代で3000円』
な、なんですか、それ?
『みんなでご飯行くときにそこから出すんだって…』
その都度徴収じゃないの?
まぁいいわ…
いや、よくない…
5月いっぱいはこれで生きて行こうと決意していた
1万1千円をピッタリきれいに持って行くわけ?
もしかして見えてた?
逆さに振っても
もう何も出てきません
『ホントはね弓道部にも入りたかったんだけど
〇〇研究会と日が重なるから無理っぽくってさ…
弓道部だったらもっとお金もかかるしね~』
眩暈がしてきた…
人脈も大事だし
高校の時は先輩後輩の繋がりもなかったし
部活もさせて貰えなかったもんね。
大いに楽しみなさい…
母は黙々と働くよ…
カテゴリーを
ちょっと笑える話にしたけど
私的には笑えない…
あ、そうだ!
入学祝でいただいたのが
まだあったっけ
ニヤッ
笑える