遡ることGW、
義母の1周忌の法要で
帰省した時のこと。
法事はわかっていたことで
心づもりはしてあり
何を持って行くか
頭の中でシミュレーションをして
ま、あとは前日に
ちゃちゃっと準備したらいいよね…
と私の中では思っていたのだけど、
人生、そう思い通りにならないというか
ままならないのが人生というか…
話せば長いけど、書きましょう
前にも少し書いたので
重複しますが…
その1週間ほど前に実家の母が
白内障と加齢黄斑変性の手術を
日帰りで受けたのだけど
術後の定期検診で
網膜剥離になっていることが判明
先生の言いつけを守って
いい子にしていたつもりだったのに
思いがけない結果に母は意気消沈
直ぐに大学病院に送られ
そのまま入院になるところを
準備ができないからと
帰らせてもらったのがGW2日前。
連絡を受けて
夜、ダッシュで実家に行き
ついでに保証人になるサインをし
入院時にも保証人って…
わかるけど困る
入院に必要なものに漏れがないか
チェックをして帰宅。
翌朝、GW前日の朝に入院ということで
指定の時間に入院手続きをすべく
大学病院までドライブ~
緊急入院・緊急手術という言葉に
大いに母ビビるの巻~だったのだけど
病院用語として、
前々からの予約がないものに対して
緊急という言葉を使うだけで
あまり意味はないのよ~と説明し
納得したようなしないような…
軽いパニック状態とでもいうのか
留守番する父の心配を
細々と繰り返してしてみたり
自分がしているボランティア活動に
私に代わりに行けと言ってみたり…
もしも~し!でした
朝一番に入院してという割には
病棟に上がったものの
朝の申し送り時間に重なっているせいか
そのまま長い時間放置され…
『緊急なのに全然緊急じゃないじゃない』
とブツブツ言う母に繰り返して
『病院でいう緊急とは…』と説明したり
なんだか堂々巡り
やっと病室に案内されたものの
また放置され…
やっと担当の看護師さんが来たかと思ったら
『手術に送り出す患者さんの処置を
先にしてくるのでもう少し
待っていてください』と明るく言われ…
人手不足はわかるけど
段取り悪くないか?
『あ、手術は今日の予定の手術が
終わった後になるので
夕方からになります』
はい?
それなら午後からの入院で
よかったんじゃないの?
入院手続きの窓口、激混みだったけど
もっと時差で入院させたらダメなの?
その辺りは帝大気質が
抜けてないのかしら???
一緒に付き添ってきた父は
外せない用事があるということで
夕方再度来るということにして一旦帰宅。
母はすっかり退屈してしまい
『せっかくだから白い巨塔の
内部を見学したいわ』
と言うので散策がてら
行ってみることに…
ここは浪速大学じゃないから
財前五郎はいないよ~
なんて冗談を言いながら
網膜剥離なのに
フラフラ出歩いていいのか
という疑問はあったけど、
売店の位置ぐらいはわかって
おかないと後々困るかな…
1階に下りると広い廊下なのに
たくさんの人が流れて~
みんなどこに行くのかと思ったら
出勤のスタッフもいれば
各部署に向かうスタッフ、
元気な足取りの人はスタッフと見た。
パジャマ着てたり
足元がおぼつかないのは
入院患者さんだったり
外来の患者さんだったり…
行き先は、ローソンだったり
郵便局だったりスタバだったり
サブウェイもある!
ちょっとした街の様相
人にぶつからないように
そろりそろりと人の波を進み
やっとローソンに着いたけど
朝からそこそこの混雑。
あったら便利かもよ、と
濡れティッシュや割りばしなど
持ってこなかったものを
幾つか買い足して
もう少し奥を見やると
食堂があったり散髪屋さんがあったり
ふむふむ、病院に必須のものは
全て揃ってるのね
途中、携帯に見知らぬ番号からの
着信があり『だれ?』と思ってたら
病棟の看護師さんからだったようで…
携帯の番号って
院内呼び出しにも使うのね
急変だけかと思ってたわ
病室に戻って
やっと担当の看護師さんから
ガイダンスを受け
事前のアンケートに従って
いろいろ質問をされるのだけど
母は脱線しがちで、更にいつもの調子で
主語や目的語が行方不明の話をするので
私が聞いていても意味不明。
担当の若い看護師さん、話を
元に戻す術がなさそうだったので
『看護師さんはこういうことが
聞きたくて質問してるのよ』と
時々看護師さんに助け舟を
私が出すという、よくわからない構図。
患者の人となりを知るという意味で
家族が口を挿むのは
よくないのは心得ているのだけど
仕事が進まないのは気の毒で…
あ、この調子だから
時間がかかってたのか?
広い病棟内を車いすに乗せられて
ビューンと一通り見学
看護師さん、スピード出し過ぎ
ついていく私も必死
やっと病院のパジャマに着替え
韓ドラでおなじみの
パジャマなら可愛いのに
病人らしくなり、ベッド周りを整え
トイレの位置を歩いて確認したり…
そうこうするうちに
今度は薬剤師がやってきて
薬に関する質問をダダダッと…
素人ではダダダッと答えられぬわ。
母も困惑しているのが分かったので
ダダダッと横から答えちまいました
知識が豊富なのは結構なことだけど
相手は素人、入院に困惑している、
理解力の違いを加味して
噛み砕いた説明ができてこそ
コミュニケーションが図れ
自分が必要な情報も引き出せる
のだと思うけど…
兄ちゃん、もっと勉強しぃや
と上から目線で眺めつつ
私も勉強させていただきました
時間は流れ
お昼ご飯が配られたので
食べ始めるのを見届けて
私もお昼の調達に…
ローソン激混み
食堂も長蛇の列
昼食難民になりそうな勢い
ローソンでサンドイッチをゲットして
夕方遅くの手術になったら
お腹が空くかもな…と本能的に
ミニあんぱんのパックもカゴへ。
また時は流れ、夕方になり
父が再度合流。
看護師さんが
『そろそろ順番が回ってきそうなので
前処置を始めていいですか?』と
やってきたのでホッとしていると、
『ごめんなさい、もう1人先に入るので
もう少しかかります』と訂正
『この間に晩ご飯でも食べてきたら?』と
母が言うと、既に腹ペコの父、
『そうれがいい、行こう!』
見送ってからの方がいいんじゃないの?
と思いつつ、腹ペコの父を尊重して
急いで食べて戻ると
案の定、手術室に行った後でした。
こういう時は電話ないのね
病棟の共有スペースで
父と時間を過ごしながら待っていると
看護師さんが呼びに来てくれて病室へ。
母『寒い!寒い!』と
タオルケットをかぶって震えてるので
何事かと思っていたら
『そのタオルケットは手術室のなので
あとで返してくださいね』
と笑顔の看護師さん。
返せと笑顔で言われてもさ…
ここの病棟にはないの?
不思議なことをおっしゃる
よくよく聞くと首だけが寒いというので
たまたまカバンに入れっぱなしに
なっていた薄手のウールのストールを
巻いてあげて解決
ズボラもたまには役に立つ
寒いのと痛いのと空腹とで
すっかりテンションダダ下がりの母だったけど
『もしかしたら夜中にお腹が空くかも
しれない…』と言い出し←しっかりしている
眼科なので基本何を食べてもOK
晩ご飯は取っておいてくれてるから
落ち着いたら食べられるよと言ったものの
全然耳に入らない様子で困っていたら
そうだ、ミニあんぱんがあるじゃないか!
私のカバン、ブラボー
というか、母、
あんぱんが透けて見えてたのか?
『なんでそんなもの持ってるの?』と
言いつつ、一気に機嫌が直り
寒さもどこかへ行った模様。
あんぱんを置いて退散したのでした。
あんぱんは家庭の平和も守る!
帰宅して21時過ぎ…
話が冒頭に戻るわけです。
あとは前日に
ちゃちゃっと
準備したらいいよね…
ブーメランのように戻ってきました
くたびれ果てて
ちゃっちゃとどころではなく、
何も考えられない状態で
座り込んだらもう立てない!と
自分を脅して家の中をさ迷い歩き、
礼服三人分出して、
だんなの白いワイシャツ…
アイロンしてないけど見えるところに
シワはないからいいことにして、
黒ネクタイは…自分で出してくれるだろうし
あとは…なんだ…
だんなと娘のお念珠…はい、出した!
黒いストッキングも忘れちゃダメダメ~
と引き出しをあけると、
それはなぜか膝上ストッキング
娘も持ってないというので
お互い黒いタイツは持っていたけど
まぁこれでいいか…2足と。
黒い靴も忘れそうだから
私と娘のヒールを出して
袋に入れて玄関へ。
だんなは普段履いてる靴でいいよね…
この時点でまだ帰宅していなかった
後で自分で入れるでしょ。
黒いバッグもいるか…よし、出した!
黒い髪留めも念のために
一緒にしておこう…
うむ、できた!
数泊分のお泊りセットを
カバンに放り込んで
『母は疲れた、寝る!』
あとは各自でどうぞ…
翌朝、早朝出発予定だったので
家族を叩き起こし
疲れを引きずったまま半寝ぼけで
車に荷物を積み込んで
神戸で下宿している甥っ子(義姉の三男)を
拾いにGO!
甥っ子を積み込んだ後は
甥っ子に助手席を任せ
後ろで爆睡
途中SAに寄ったり、
甥っ子とおバカな会話をしているうちに
頭もスッキリして
あっという間に義姉宅に到着。
迎えに出てきた義姉と
色違いのサボを履いていたのに
気がついて、一同大爆笑
『出どころは生協だもんねっ!』
お昼ご飯を食べに毎度おなじみの
エミフルに立ち寄り、
エコノミークラス症候群にならないように
ウロウロ歩き回り、
何だかんだで時間は過ぎて
15時過ぎに実家に到着。
義父、待ちわび過ぎて
疲れてうたた寝してました
車から荷物を降ろし、
2階に運び上げていると
だんな『あ、しまった!』と。
『靴、忘れた!』
やっぱりですか…
さすがですな
『じいちゃんに借りるから大丈夫』
と言うので
『普段履かないから持ってるかどうか
確認した方がいいよ』と確認するように
促して、あることを確認。
で、サイズは大丈夫なん?
『たぶん大丈夫!』
だんなの言うことは信用ならん
試し履きをすると
『ちょっときついけど短時間だし大丈夫』
ホンマかいな?
で、その時、ちょっと変だなとは
薄ら思っていたんだけど
薄暗いし気のせいかなと…
そして翌日、法事当日…
法事は午後からだったので
午前中はお墓の掃除に行ったり
しつつも、のんびり過ごし
お墓が徒歩圏内って便利
義姉一家が来るのを待ってました。
義姉一家が思っていたよりも早く着たので
慌てて娘と2階で着替えて
いざ、例の黒い膝上ストッキングを履くと
『きっつぅー』
翻訳:きつい=緩みがない
既に履いていた娘
『そう?そんなことないけど』
私のは不良品かと思ったけど
冷静に考えれば
単純に脚の太さの差…
大真面目に『膝、千切れそう』
と言っているのに娘は爆笑
結婚して独立している甥っ子二男夫婦が
まだ来ないけど、もう来るだろうから
そろそろお寺に移動しようか…と
みんなで外に出て
義父が戸締りをしていると
だんな『あぁぁぁぁ』
次は何を忘れたの?と思って振り返ると
義姉も『あぁぁぁぁ』
お義姉さんまでなに?と思ったら
だんなが義父に借りて履いていた靴の
底がボロボロと崩壊
一同『おぉぉぉぉ』
義兄ひとりが落ち着き払って
『あれはウレタンの加水分解ってやつだね』
えぇ、知ってますとも、
私もそんなに遠くない過去に
ブーツの底が崩壊して
酷い目に遭いましたから
前の日に感じた違和感は
気のせいじゃなかった
『無理だから買いに行きましょう!』
と、だんなを引っ張って
近所のスーパーへ…
行く途中も順調にボロボロ崩壊…
外ではまだよかったんだけど
店内に入ってからますます崩壊が加速し
通った道筋がわかる…というか、
漫画の足跡みたいな完全な靴底型が点々と。
店に居合わせたちびっ子が
『なにこれ!』と叫ぶレベル。
1種類しかなかった黒靴のサイズだけを合わせ
レジに行き、事情を説明して
『履いていきます!』
レジの人もビックリの崩壊振りで
気の毒がってくれている間も
私も可笑しいやら申し訳ないやら
ちびっ子たちの驚いた表情など
もう笑いをかみ殺すのに必死
こっちは真っ黒な礼服だし
数分後、みんなのところに戻ると
前の日に一緒にドライブした甥っ子三男も
『いや~、ついていって見ればよかった』と
ゲラゲラ笑い転げてるし
普段はクールな娘も爆笑してるし
甥っ子長男も事態をイマイチ把握
できていなかった義父に
一生懸命説明しながら吹いてるし…
一応、みんな澄ました顔して
礼服を着ていたのに、ね
法事が始まり
参加型の読経の最中も
時々こみ上げてくる笑いと戦い…
苦しかった
お墓に行く道すがらも
甥っ子三男、
『面白いものを見逃した~』と
真剣に残念がってたし…
歩いている人の靴底が
白昼、突然外れたら…
笑いを耐える自信がない
靴底のことだけ書こうと思っていたけど
思い出すとその前にも笑えることが
結構あったことに気が付き
思い出し笑いしながら打ってました。
さて、今回のブログ、
あなたは何回笑いましたか?
長々とお付き合いいただき
お疲れさまでした
靴底崩壊、あれって滅多に履かない靴や草履
なんかなるよね。
経年劣化ってやつなのね。
うちの母も姪っ子の結婚式の日に草履の底が
パックリ取れてこけそうになってたわよ(笑)
もう周りは大爆笑!
だから旦那さんの靴崩壊も妙に想像出来て
笑ってしまったわ(^-^)
お母さんの日帰り手術もドタバタだったね。
年配の人特有の主語、目的語がない話し&
話しが連想ゲームのように流れて行く。や
自分の話しが何の話をしてたか分からなくなるなど…見てると面白いよね〜。
ドタバタGWお疲れ様でした♪( ´▽`)
ブーっと吹いてしまいました
お母様と医療関係者との会話、
生前の母を思い出しましたよ。
「5分で終わります」簡単なはずのアンケートに
30分以上かかった件は今でも語り草。
ダンナ~~!
思いっきり笑わせて貰いましたよ
モウ...面白すぎます
お母様の一日も早いご快復をお祈りいたします
そうなのよね、久々に取り出して履こうとすると
酷い目に…見た目は大丈夫なのにね(-_-;)
さときちさんの母上も被害に遭ったのね。
草履こそ滅多に履かないから
劣化具合がわからないよねヾ(・ω・`;)ノ
履物に関しては物持ちがいいのも考え物…
というのが今回の教訓かな。
そうそう、カバンでも酷い目に遭ったことが…
外は革のいいやつだったのに、
内側が塩ビだったみたいで
久々に使おうと中に入れたら、入れたものに
黒いものが付着して散々な目にΣ(゚ロ゚;)
ええ、塩ビが劣化してボロボロになってました。
それ以来、外が革のものを買うときは
内側にも気をつけてます^_^;
母は若い時から頭の中で話が半分
済んだ状態で口から出てくる傾向があってね、
慣れてる私でも『?』と思うことしばしばだから
他人には全く不明だろうな…と同情するし
一応は命に関わることなので
今回はがっちりサポートしましたよ。
何かと思い出深いGWとなりました(^o^)
母は回復中ですが、先日の検診でも
後発性の白内障が発覚して
外来で処置してもらったようです。
目はデリケートというか、なかなか難しいですね。
温かいお見舞いの言葉、ありがとうございます
お母さまもアンケートで苦戦なさったんですね
もう少し噛み砕いた言葉で聞いてくれたら
いいのに…と今回も思いましたよ。
質問の意図がよくわかっていないから
答えが頓珍漢になるんですよね
私も医療関係者の端くれですが、
末端の方にいるせいか、患者さんに
「薬とは関係ないんだけど…」と
医療用語の意味を聞かれたり
症状の解説を求められたり…
なんだかよくわからないけど
雰囲気で答えている人も多いんだろうなと
思います。
私も自分の説明が患者さんのレベルに
あったものになっているか反省です
だんなの行くところ笑いあり…です。
そういうことにしておきましょう。
前回の納骨の時はシワにならないように
礼服は最後に積んでね、とお願いしたら
ごっそり忘れて…車で出発した瞬間に気が
付いたので、一方通行のため町内を一周して
取りに帰りましたよ
今回は礼服クリア!と思っていたのに
自分の靴を忘れるかな…でしたよ