舞姫

ひぐらし日記

国産のコロナワクチン治験へ 国内生産準備も  第一三共(4) 

2021-03-10 | 日記
 輸入ワクチンに頼る現状は供給リスクがあり、国産化対応が必要だ。スピード感も必要課題❕
第一三共はコロナワクチンで他社製品の供給に協力しつつ、自社開発は米ファイザーやモデルナと同じ「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ぶ遺伝子を使ったワクチンを開発中だ。
子宮頸(けい)がん向けに開発していたものを応用し、3月にも初期段階の治験を始めると。
 一方、同社は英製薬大手アストラゼネカが日本に供給するコロナワクチンの製剤化を受託する契約も交わしており、充塡[じゅうてん]や包装作業を担う。

厚生労働省は20年度第3次補正予算で国産ワクチン支援のために1200億円を計上しており、第一三共、塩野義製薬、KMバイオロジクス、アンジェスのワクチン開発状況に応じて大規模治験の実施費用を補助する。新型コロナの治療薬・ワクチンを含めて、アジア地域で日本が主導する治験を実施しやすくなるように現地病院のネットワーク構築も進める。
 ただ国産ワクチンの実用化には新型コロナ感染が収束した場合、承認申請に必要な数万人規模の最終段階の治験が実施しにくくなる。海外実施が必要に、欧米大手と比べてワクチンの海外治験に関する経験やノウハウは乏しい。