次世代の太陽電池と期待されるペロブスカイト太陽電池の技術は日本の研究者によって開発された。同電池は光を吸収するペロブスカイト結晶を膜状に加工して作る。液状の結晶原料をプラスチックフィルムなどに塗布して作れるので、軽く薄く、曲げることも可能だ。日本発の技術にもかかわらず、日本が世界をリードするには課題があると開発者の宮坂氏は指摘する。
量産の口火を切ったのは、ペロブスカイト太陽電池に特化したスタートアップのサウレ・テクノロジーズ(ポーランド)で先月(9月)のこと。イギリスのオックスフォード・フォトボルテイクスや中国企業も商業生産の準備中という。
日本企業では、フィルム基板のペロブスカイト太陽電池として世界最大サイズ(703cm2)で世界最高のエネルギー変換効率15.1%を実現した東芝が、実用化に向けて一歩踏み出した。
日本発の技術であるペロブスカイト太陽電池だが、量産化・商業生産では海外企業に遅れをとっている。それはなぜか。
”ペロブスカイト太陽電池に特化した企業が勝つ。”
10年ほど前は太陽電池のワット当たりの生産数は上位を日本企業が独占していたが、中国企業にとって代わられた時と同様に成りそうだ。
窓に貼る、壁に取り付けるなども含めて、太陽光の直射光以外を利用する目的に特化したもの、と考えればいいと思う。
研究だけでなく、社会実装の面でも海外の方が進んでいる。脱炭素の面からもさまざまな応用が期待できるペロブスカイト太陽電池だ。
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