公園入口から少し入った切通しのような歩道は、雨が降るといつもぬかるんて居る。少し掘れば清水が湧き出すような地形なのだ。
そこで発見したのが長崎揚羽だった。体を冷やすために水を飲みにやってくるようだ。写真を撮った当初は普通の黒揚羽蝶であろうと気にも留めないで居たが、調べてみると、肩付近にある朱色の斑点と、長い尾がない特徴から長崎揚羽蝶とわかった。
名前のように、もともとは長崎にしか居なかった揚羽蝶だったようだが、温暖化のために近年では関東でも見られるようになっているのだという。
松戸の名産品である梨が、木によっては実の少ないものが出てきたという。梨は桜と同じで、冬の低温期を過すことによって開花するため、温暖化により花付きが悪くなったのではないかと言われている。
青森の林檎も津軽海峡を渡って北海道で栽培され始めたという。
人が「温暖化」などと言う前に、長崎揚羽は北上を始めたに違いないのである。どこまで北上するのだろうか?
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