MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

夏の思い出

2010年07月10日 | あらかると
尾瀬の水芭蕉を歌った唱歌(?)に「夏の思い出」というのがある。「夏が来れば思い出す」という出だし始まるので、やはり夏になると思い出す歌でもある。

高校時代は掛け持ちで「音楽部」にも在籍していたので「夏の思い出」の合唱曲なども練習していた。曲と詩が良く出来ていたため「尾瀬の水芭蕉」はその頃からの憧れでもあった。

尾瀬にはこれまで2度ほど行ったが、水芭蕉の咲いている時期は夏というよりはむしろ、雪解け後の春であるが(作詞者の住んでいたふるさとは夏ごろに咲いていたため「夏」になってしまったようです)、この歌を思い出すのは決まって夏なのである。
もしかすると水芭蕉の花の咲く春にあわせて曲名が「春の思い出」となっていたら、私の記憶には残らなかったかもしれない。

巻頭の写真は20年ぐらい前のものであるが、6×6判(ブローニー判とも)カメラで撮ったポジフィルムをデジカメのマクロで撮り、それを縮小したものです。今は簡単にいけるようになったので三たび行ってみたい場所であり、進化したデジカメで撮ってみたい光景でもあります。

下は「夏の思い出」の歌詞ですが、7・5調の美しいリズム感のある詩になっています。


作詞:江間章子、作曲:中田喜直

夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬遠い空
霧のなかにうかびくる
やさしい影野の小径(こみち)
水芭蕉の花が咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色にたそがれる
はるかな尾瀬遠い空

夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬野の旅よ
花のなかにそよそよと
ゆれゆれる浮き島よ
水芭蕉の花が匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶればなつかしい
はるかな尾瀬遠い空
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