MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初蝉

2010年07月12日 | 写真俳句

昨日から24時間以上も風が吹き、風とともに運ばれてくる雨雲による降雨が幾度となく繰り返されていたが、本日18時過ぎになって風が止み空も晴れてきた。
蝉の鳴声が聞こえていたのでベランダに出てみると、風は止み空が茜色に染まっていた。雨で空気中の塵が洗い流されたためか「空気」も澄んでいた。

蝉の鳴声は「油蝉」で、私にとっては今年初めて聞く「初蝉」だった。蝉の鳴く順番としては「ニイニイゼミ」が先なのだが、声が小さいので8階まで届いてないのかもしれない。

前に上野公園内の施設に勤務していたとき、職場の同僚から「最近蝉の声を聞かなくなってきたね」と声をかけられた。
公園内だから蝉はあちこち所構わず鳴いているのである。怪訝に思いながら「そんなことないでしょう」と答えたが、同僚は加齢によって耳が遠くなってきていたようだ。
そんな同僚のことを思えば、何気ない「初蝉」を味わうことができるのも一つの幸せなのかもしれない。

本日の夕焼け。ベランダから南方向の光景。写真の左手前の木の茂みから蝉の声が聞こえていた。


部屋から北の方向の夕焼け。雲の流れを見ると風は南から北風に代わったようだ。6本の筋雲の指し示す方向には「筑波山」があるので、その影響を受けた雲なのかもしれない。


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