犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

ぶらり、登米 【教育資料館・武家屋敷編】

2011-07-13 | 宮城県の観光地・お店

「みやぎの明治村」は、

宮城県登米市(とめし)登米町(とよままち)にある。

同じ字を書くのに、読み方が違うんだな。

 

愛知県犬山市にある明治村と違って、ここはテーマパークではなく、

生活感漂う町の中に、歴史的建造物が点在し、

情緒ある風情を醸し出している。

そんな通りの中にある、 「教育資料館」(旧登米高等尋常小学校校舎)。

もんぺをはいた、おさげの女の子が飛び出してきそう。

教室の中に入れる。

椅子に座ってもいいし、教壇の横にあるオルガンを弾いてもよい。

隣りの子と、すごいくっついてるなあ、席。

喧嘩しても机、離せないよ

お手玉。

校舎中央のバルコニーで。

教育資料館の裏手は、ほんとの小学校になっている。

ちょうど、プールの授業中で、子供たちの笑い声と水音が聞こえていた。

教育資料館を出て、空腹を抱えながら、

炎天下の武家屋敷通りをよたよた歩く。

 

出てきたのは、可愛いだんご屋さん。

でもだんごじゃ物足りないので、今回はスルー。

その先に「うなぎ」の看板が出てきた。

暑さにへたりそうになりつつ、「うなぎ、うなぎ・・・」と呟きながら、

うなぎ屋を探して、レトロな商店街を歩いた。

うなぎ屋の話は別記事にするとして、

 

うなぎを食べた後、 「水沢県庁記念館」で一休み。

「水沢」?「県庁」?

名前の意味がちょっとわからないが聞く人もいない「水沢県庁記念館」だったが、

とりあえず、とまらない汗を拭う。

 

後でパンフレットをみてみると、

明治4年にこの登米町に県庁がおかれ、「水沢県」という県名だったのだそうだ。

なんと。水沢県・・・不思議な響き。

 

311の震度6強、余震でも震度6弱の揺れを観測した登米市。

「水沢県庁記念館」は、館内が震災で被害を受けているため、

無料開放になっていて、誰もいない。

日陰の軒下は、そこだけひんやり、天然のクーラーだった。

この武家屋敷の通りでは他にも、震災の影響なのか、

崩れてシートで覆われた建造物が、

まだ手つかずのままになっている場所もあった。

登米町(とよままち)は、どこか甘やかな、

おばあちゃんの家に向かっている時のような、

懐かしい感じを味わえる町だった。

 

白壁とか、武家屋敷とかそういう部分だけじゃなくて、

町の雰囲気全体が「帰って来た」感を呼び起こす。

 

結局写真は、

「ここを観てください」「ここを撮ってください」的な場所しか撮れていなかったが、

 

本当は、そういう観光客向けの場所以外の空間に、もっとも魅かれた。

 

知らない場所なのに、よく知っているような。

行き交う人々や、郵便屋さん、こじんまりした商店街、

表通りから、奥の自宅の方までつながった、長い路地のある家々。

すだれの向こうから聞こえてくるテレビの音、

ステテコ姿のおじいさん。

庭先の紫陽花。

忘れられたような、祠。

 

拒絶されるでも、歓迎されるでもなく、

ただそこにある空間に、自然に組み込まれていくような不思議な感覚。

 ・・・味わってみてください。

 

来る7月23日(土)~24日(日)には、登米市佐沼にて、

復興祭「佐沼夏祭り」が開催される。

 

 


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