犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

被災犬たち【5】 秋へ。

2011-10-04 | 犬猫ボランティア

金木犀はどこからか香ってくる。

 

春、動物愛護センターに被災犬のボランティアに通い始めたころは、

犬たちの散歩道には、スミレやオドリコソウが咲いていた。

そのうち、滝のように野生の藤が森を覆い、

藤が終わると、夏。

頭上に咲く、タニウツギのピンクの花を見上げて歩いた。

足元にはガガイモの花。ネジバナ。クサフジ。魅惑的な香りの、ユリ。

田んぼは緑色に輝き、炎天下の中にも、自然の移ろいを感じる散歩道。

そして今、金色の稲は刈り取り時期を迎え、宝石みたいなツユクサもいつしか消えた。

彼らと出会ってから、半年が経とうとしている。

ヨウシュヤマゴボウは実を落とし、ハギやススキが揺れている。

 

多くの被災犬たちが、飼い主さんの元に帰ったり、

新しい家族に迎えられて去って行った。

でも、ボランティアと共に、センターで紅葉の季節を迎えることになった犬たちも。

彼らは今も、新しい家族との出会いを待ち続けている。

↓ 8番の番号札を付けた、愛称「ハチ」。みんなの人気者。

今日はちょっとしょげた顔をしていたね。(昨日、去勢手術をしてもらったんだ。)

 

優しいボランティアのSさんに、おしりをくっつけて甘えるブルくん。

この子も、見かけによらず?とっても甘えん坊だよ。ひとが大好き。

ぼくはおじいちゃん。ゆっくりまったり、過ごしたい。

被災犬のお散歩に行く途中、愛護センターの保護犬たちのお散歩に行きあった。

かっこいい女性職員さんと一緒。みんな、とっても嬉しそうだね。

センターの保護犬たちも、どうか新しい家族と出会えますように。

被災犬のお散歩コース。あそこのT字路までだよ。

草むらでひとやすみ。すっかり涼しくなって、犬たちもボランティアも、お散歩が楽になった。

心地よい風の中にも、これから来る寒い季節の訪れを感じる。

被災犬たちをあたたかい家庭に迎え入れてくださる方、お待ちしていますワン。(被災犬一同)

 

被災犬たち、新しい家族募集

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プチ・フルール(仙台市泉区) | トップ | ぶらり、壱弐参(いろは)横... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぷりん)
2011-10-12 17:06:30
きのこさん こんにちは
昨日の夜、センターのホームページを見ていたら
33番の人気者くんが今日行ってしまうと書いてあって
秋休み中の娘にせがまれ、一緒に最後のお散歩とお別れしてきました

犬たちが減っていくのは、喜ばしいことなんだけど、ちょっとさびしいですね
幸せになってほしいですね
返信する
ぷりんさんへ (きのこ)
2011-10-12 17:19:05
33番、とうとう行っちゃったんですね。。
娘さん、とても可愛がってらしたから、淋しがっておられるでしょうね

私は今週まだ一回もお散歩ボラに行っていなくて、(明日いきますが)
私は、彼らを可愛がっても、ほんの数時間。

その、自分の無責任さを考えると、
彼らが、里親さんの家庭に引き取られて、
家族の愛情を独占出来て、
不安な思いをすることがもうなくなる、と考えると、
本当に心から「良かった!!!」と思います

愛着のあった子なら、尚更そう思う。
いや、たしかに淋しいんですけどね
彼らが家庭で、可愛がられている様子を想像すると、
とても幸せな気持ちになります。

これから寒くなってきますが、がんばりましょう

返信する

コメントを投稿