ぶらり、壱弐参（いろは）横丁（仙台）

「水曜どこでしょう」　え、もう水曜？？早いな、一週間・・・・

 今日は用事があったので、電車に乗って街へ行った。

今にも泣きそうな空模様の仙台、夕方には降り出した。

用事を済ませた帰り、壱弐参（いろは）横丁をぶらり。

 　

細い路地に小さな店舗がひしめき、昭和レトロな雰囲気が漂う。

立ち食い蕎麦、おでん、ホルモン焼きなどのお店に混ざって、可愛い雑貨屋さんやカフェもある。

　

その路地のとあるカフェで、プルコギ丼ランチ（￥700）を食べた。

私はよくわからず注文し、パスタみたいなうどんみたいなやつが出てくるかなと思っていたら、

プルコギとは、韓国風すきやきのことだった。パスタみたいなうどんみたいなやつは、トッポギだっけ。

　

小さな2階席には、両端にテーブル席がひとつずつ。ふたつのテーブル席の間に、3人くらいが座れるカウンターがある。

両端のテーブル席にはそれぞれ女性客のグループがおり、カウンターには誰もいなかったので私は一人、カウンターへ。

カウンターは、壁にくっついている。店内全体がウッド調で、女子向けのお店だ。

 

「ランチは、お気に入りの本を持って、こじゃれたカフェで食べよう」と決めていたので、

横丁の側にある金港堂で買った村上春樹の本を、料理を待つ間、広げた。とても落ち着いた。

　

あっさりしたエッセイなので、内容にのめりこむこともなく、自然と両側からの会話が聞こえてくる。

左側のテーブルでは、「誰それちゃんが、誰かれちゃんに飲み会の幹事を頼んだのに、

予定の日までにちゃんと店を決めなかったと怒っていたけど、だったら誰それちゃんが

自分でやればいいじゃんねえ！」と一人が怒っていて、他の女子がふんふん、と聞いていた。

他の女子は、誰それちゃんのことも誰かれちゃんのことも、知らないらしかった。

 

一方、右側のテーブルはママ友同士で、これまたその場にいないママ友の悪口を言っていた。

とっても可愛いお店なのに、なぜか両側のテーブルとも怒っているのだった。

たまたまだろうけど。

それでも、女子ばかりの店内は居心地がよかった。

プルコギ丼ランチ（左）。とても甘いたれがかかっている。モンキーマジックが来店したらしい（右）。

　

お店を出て仙台駅前の方までぶらぶら歩いていたら、ちょうどバスが来たので、乗ってみた。

定禅寺通り（市役所前）まで、運賃￥100だった。

　

バスを降りたらちょうどバス停の前にカフェがあったので、入って珈琲を飲んだ。

　

今日は市民広場で『登米うまいもの市』をやっていて、帰りに野菜など買って帰ろうと思っていた。

店の前の横断歩道を渡ったところが市民広場なので、ちょうどよい。

ところが、しばらく本を読んでいたら、常連客らしい男性が「降りだしたよ」と言いながら入ってきたので、

あわてて店を出て横断歩道を渡ったが、うまいもの市は店じまいの最中。

午後3時だった。そんなに早く終わるとは誤算だった。

 

地下鉄に乗って帰って来た。

地元のセルバ（ちっちゃいデパート）に入ると、どっと安堵に包まれる。

なんというかこの脱力した感じ、肩肘張らないところがよい。客も店員も。

いつ行っても脱力系のボサノヴァが流れている。

泉区は仙台市の中でも、屈指の脱力系だと思うが、

自分の住んでいるところならどこでも、ホッとする脱力系なのかもね。