蔵王連峰の南端にある、不忘山(1705.3M)。
みやぎ蔵王白石スキー場付近に登山口がある。リフトはこの時期、動いていない。
ゲレンデ横の作業道を上がっていくと夏季は閉鎖中のレストハウスがあり、
間もなく「白石女子高校山小屋跡」に出る。木の標識があるので、すぐわかる。
そこからはしばし、ミズナラ、ブナ、ダケカンバ、ドウダンなどの気持ちのいい森歩き。
ミズナラ(左)。ミズナラの実は、ドングリ(右)。クマさんのごはんだよ。
リョウブ(左)。リョウブの木はやわらかい感じ。右は、リョウブの葉。
ヤマモミジ(左)。イタヤカエデ(右)。
森の中は気持ちがいい。ハナウタも飛び出し、こんな道がずっと続くのかな・・・・と実は思っていた。しかしそれは、大間違い。
ユキトリ沢。沢の水は氷水のように冷たくて、気持ちいい。ひとやすみ。
さあ、このへんからが大変。浮石の多いごろごろ岩の道。岩以外の土は湿った粘土で、ツルツル。
浮石にのらないように、粘土ですっころばないように、かなり神経を使いながら、
段差の高い道を、一段一段登っていく。ちびで、コンパスの短い私にはとてもキツいのだ。
その優しげな山容から、こんなに難渋だとは思ってなかった私は、かなりヘトヘトになり、口数も少なくなった。
弘法清水。
山は歩きながら、自然といろんなことを感じるものだ。
震災の時、私は「神様なんていないじゃないか」と思った。
でも山を歩いていると、やっぱり神様を感じる。
すぐそばの木の枝に、天狗が座って私を見降ろしているような気さえする。
山にも海にも、やっぱり神様はいる。
そしてそこには同じように、「魔物」もいる、ということなのだ、と思った。
標高を上げるにつれ、次第に木の葉が色づいてくる。道中には、リンドウがたくさん咲いていた。
苦しい登り、だんだん木々の背丈が低くなり、ふと振り返ると、一気に疲れも吹き飛ぶ眺め。遠くに太平洋が輝いている。
カエル岩や、不忘の碑があるガレ場に来ると、気温が一気に下がり、上着を一枚羽織る。右奥の巨岩が、カエル岩。
痩せ尾根の稜線は、台風のような強風が吹き付け、「ゾオオ、ゾオオ」と怖いような音をたてていた。鼻も耳もかじかむ寒さ。
スキー場の気温が15℃だったので、体感気温はおおよそ5℃前後だったのではないか。
山頂はガスに巻かれ、まっすぐ立っていられないほどの強風。
不忘山山頂。うかうかしていると谷底に吹き飛ばされそうなので、早々に撤退。陽射しのあるガレ場の方まで降りることに。
「雲の上が見える」 と夫。ほんとだね。 雲海を見下ろす感じともまた違う。
夫はバンダナを巻いてる方が似合うと思う。いつものヘンな帽子、やめたらいいのに・・・。(←小声でね)
でも夫、一度手にした物は滅多に手放さないのだ。
下りも、岩と粘土で、私は本当にヘトヘトになってしまった。
「近い山だし」と甘くみたのが失敗、近かろうが、優しげであろうが、そこは蔵王連峰。ひょいひょい、とは登れぬ。
下りでとうとうすっころんで、お尻を強打。ブナの木の上から、天狗に笑われたような、気がした。
スキー場に着いたら、大きな虹。虹のはしっこを、初めてみたよ
調べていて遅くなりました。
えーっと、ある文献によりますと、
古来から「蔵王連峰」全体が、「忘れずの山」として親しまれてきたんだそうです。
690年、刈田岳に金剛蔵王大権現が祭られ、
それ以降「蔵王」という名称で呼ばれるようになり、
「忘れずの山」は不忘山にその名前が残ったということです。
なるほどー、私も賢くなりましたよ。
でも不忘山を「忘れずの山」と呼んだひこひこさんのカンも鋭いと思いました!
興味深い名前ですね!
名前の由来がとても気になります。
秋は山登りの気持ちいい季節ですね♪
昨日、ダウンジャケットを新調し、シュラフカバーを買いました♪
使うのがとても楽しみです☆
宮城の山も色づき始めました!
風も冷たくなって、いよいよ秋だなあと思います。
去年はもっとたくさん山に行っていたけれど、
今年もたくさん紅葉の山を見られるといいなあと思っています。
たまごさんも、旦那さまといろんな秋を見てきてくださいね
きのこさ~ん
お久しぶりですっ
相変わらず旦那さまとあちこちへ行かれてま
すね~
宮城の山はもう色づいているのですねっ。
山からの風景も、木々の写真もとてもキレイです。
秋もだんだん深まって来て、鮮やかな紅葉が
楽しみになって来ましたね