【コース】馬返し→新道→不動平→岩手山山頂(2038M)→旧道→新道→馬返し
【標高差】 1,441M
【コースタイム】
7:15 馬返し登山口出発→7:45 0.5合目→9:20 5合目→10:25 8合目避難小屋→11:40 山頂
(往路、新道利用で4時間25分)
13:00 8合目避難小屋出発→(2合5勺まで、旧道利用)→16:20 馬返し登山口到着
(復路、2合5勺まで旧道利用で3時間20分)
(山頂滞在&8合目避難小屋での昼食併せて、往復約9時間)
ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな 石川啄木
岩手山に登ってきました。
岩手山登山のコースは、焼走り、網張などいくつかコースがありますが、私達は馬返しコースの日帰りで。
登山口から2合目くらいまでは、気持ちのよい森歩き。けれど、30分登ってやっと「0・5合目」の標識が出てくるあたり、
「岩手富士」の異名を誇る岩手山らしい。道程は長い。
0.5合目と2合5勺の地点でそれぞれ、「新道」「旧道」の分岐案内がある。
0.5合目の分岐は、旧道の方が展望が良かった。でもどちらで行っても、ここでは体力的に大差ないと思う。
(差が出るのは、2合5勺の分岐から・・・・)
山を歩いていて、「神様」を感じるのは、こんな森の中だ。岩手山には、変わったいでたちをした木々をたくさん見た。
昔から、伐採業の人たちの間に「変わった枝ぶりの木には精霊が宿るので、伐採しない」というしきたりがあった、と
以前、図書館で借りた本に書いてあった。そういう意味では、岩手山には精霊の宿る木がたくさん、ある。
葉ずれの音や小鳥のさえずりを聴くとき、木々の間を吹き抜ける風を感じる時。
それに、足を滑らせそうな瞬間、タイミングよく、つかまれる木の根が目の前にあったりすると、
山の神様に見守られているような気持ちになる。けれど、森は長くは続かない。
岩手山は火山で、次第に森林限界へ。
岩手山付近に、陸上自衛隊演習地があり、時折、大砲のド派手な音が鳴り響く。これも岩手山登山の特徴か。
8合目には、新しくて綺麗な避難小屋があり、夏季のみ管理人さんが常駐。
インスタントラーメンやTシャツ、記念バッヂなどを購入できる。綺麗なトイレもある。(入口で協力金を払ってね)
尚、カップ麺のスープは飲み残し厳禁。ここでは全部飲みほしましょう。
小屋前に湧き水があり、自由に飲んだり、持参のボトルに詰めたり出来る。冷たくて、美味しい。
事前の情報で、9合目から積雪あり、というのがあったので、一応軽アイゼンを携帯していったが、今日は陽射しぽかぽか。
8合目でも気温は6~7℃あったが、山頂に向かって風が冷たくなるので、防寒の身支度を整え、
残り2合を登り始める。青空の中にそびえる頂きを目指して。
不動平を経て、
もう少しで山頂だ。呼吸があがり、遅れがちな私に、下山してくる人たちが「もうちょっとだよ。20分も登れば見えてくるよ」と、
声をかけてくれる。山では見知らぬ人たちとの交流も楽しく、励みになる。力を得て、夫の後を追う。
遅れる私を、待ってくれている夫
待ってくれないことも
岩手山頂と黒倉山の間、東西に2.5キロに及ぶ巨大なカルデラがぽっかりと穴をあけている。
山頂へは、この御鉢の淵を歩いていく。
眼下は、鳥海山、秋田駒ケ岳、八甲田山など近県の山々を見渡す大眺望だ。
岩手県の最高峰、岩手山山頂!ここまでで約4時間半。
まだまだ体力が残ってる様子の私。「先週の不忘山よりも楽ちんだった!!」と大口を叩く始末。
けど、こっからまた登山口まで下りて、そっから仙台の自宅に辿りつくまでが登山であることを考えると、勘違いも甚だしい。
(不忘山は、登って下りて4時間半ですからね・・・)
下りは、往路と違う「旧道」をいってみた。この岩場が非常に難渋だった。
気象条件が悪い場合、旧道はかなり危険を伴うと思う。上級者向け。
火山特有のスカスカの石と砂の道で、大岩以外はすべて「浮石」だ。
ずざざざ、と砂で滑る、ガシャンガリゴリと浮石で滑る。これが延々3キロ以上も続く。
旧道と新道とでは、疲労度合やかかる時間が倍は変わってくると思う。
ただし、旧道からの展望は最高。新道は歩きやすいが、展望はない。どちらを採るか、選択は慎重に。
新道の森の中では「神様」の存在を感じながら歩いたが、旧道で感じたのは「魔物」でした・・・・。(個人の感想です)
夫談 「岩手山は、我々の行った中で最もハードな山のひとつだが、最も綺麗だったね」
山を下りて、麓から岩手山を見上げた。
「あの山のてっぺんに登って来たんだなあ~」 と感慨もひとしお・・・・
かつて戦国時代の頃、南部一族が誇りにしていたそうですが、きのこさんの写真を見てその気持ちがよーくわかります!
僕の現在行きたい山5本の指に入ります。
でも千葉県在住の僕にとっては山梨・長野の方が身近で、東北の山に行くには遠いから最低2泊は必要だなあ…。
いつか遠野や盛岡とセットで行きたいものです☆
昨日帰宅しました
栗駒山は紅葉で最高の一日になりました
一方岩手山はきのこさんと同じコースを登りましたが遭難寸前でした
猛吹雪の中お鉢から山頂に40分近くかかりました
後ろ向きの山頂は初めての経験でした
ゴーグルを持っていなかったことと耐風姿勢を維持しなければならなかったからでした
そしてホワイトアウトの中地蔵に助けられて避難小屋までたどり着くことが出来後続の方が全て引き返して行った事を知りました
そして下山途中山岳救助隊の方とお会いして20代の男性が遭難していることを知りました
原点に返らなければと反省しきりです
小岩井農場でソフトクリームを食べ、
盛岡でじゃじゃ麺を食べて、
岩手山に登ってください!
山頂ではもちろん、ビール!ですね?w
8合目の山小屋で、コーヒーやラーメンは売ってますが、
あいにくアルコールは売ってませんでした。。。
いま、栗駒は紅葉で、話題になっていますから、きっと山が燃えているようで、素晴らしい登山になったでしょうね!
岩手山は悪天候だったのですね。
気象条件が悪かったら、と考えると、私もゾッとしていたところでした。
「風が強かったら、御鉢の淵を歩いて山頂」は無理だな、と思いました。道幅も狭いし。
でも、ロボタンさん、行かれたのですね!
すごい・・・・
20代の方の遭難は、岩手山関連ではちょっとした話題になっていましたが、9月末のことでしょうか。その日も悪天候だったと聞いています。
まさか、その遭難事故と同じ日に、
ロボタンさんは登頂していたとは。。。。
もっとも、その方は、ジャージにサンダル姿だったということで、
晴れていてさえ楽には登れない岩手山なので、
悪天候なら尚のこと、想定の範囲内ですが。。。
遭難はどんな時でも隣り合わせだと思いますね。
本当に、ご無事で帰ってこられて良かったです。
おかえりなさい。
山頂までのいろんな道(?)足場(?)・・・???
活火山で溶岩がゴロゴロしている感じはわかるんだけど・・・・。
初めて山頂からの眺めがわかりました(^^)
あたしも麓から「岩手山はすごい!」と、眺めていますっ!
岩手山は見る角度からもいろいろな顔をしてるんですよ!
あたしも、ん十年も見ているけど・・・見るたびに感動します!
季節だけでも感動です。
登山しながらUPしてくれるきのこさんにも感動!感謝です!
東北道からいつも眺めて、
なんて大きくて、美しい山だろうと思っていたんです。
「いつかこの山に登れるんだろうか」と夫とも話していて、とうとう!
感激でした。
登った山をその後見ると、これから尚更親近感がわきます。
なおさんも、いつか挑戦してはいかがですか?
地元の方なら、お天気のいい日を選んで登れるし