秋田県は白神山地の東端、大館市にある田代岳(1177.8M)を登ってきた。
土曜日に田代町のたしろ温泉で前泊し、今朝8時に出発。
「ロケット燃料燃焼試験場」なるものを目指して行けば、
その施設の近くに荒沢登山口はあるのですぐわかる。
ここが一合目。
なんとなく、空を覆う厚い雲が気になりながらも、
時折顔をのぞかせる青空や、
森の中の木漏れ日に期待をこめて、
クルミ、ブナ、ホオノキなどの森の中を進む。
スケールのデカい、白神山地界隈。
木々も、シダ類も、なにもかも大きい気がする。
沢の水音、鳥の声。
登山口までの間に、やたら「クマ注意」の看板の数が多く、
そして、看板のクマの絵が怖かったので、
最初はラジオをつけて腰から提げていた。
でも鳥の声が聞こえないのが残念なので、途中で消した。
往路ですれ違った他の登山客は4人だけ、
静かな深い森なので、クマへの警戒は忘れず
三合目で、川沿いコースと森の中を通るコースの分岐がある、
どっちが何キロ、と書いてないので、どっちが早いか遅いかわからない。
私達は、川沿いを行った。
ウォータースライダーみたいな川に沿って、登っていく。
「沢登り」って、こういうところでするんだろうな。
川の水で顔を洗うと、氷水みたいに冷たくて気持ちいい。
アスレチックみたいで、今回のコース中、一番楽しかった。
登山道は粘土質の土が露出しているところや、
苔の生えた石が多く、油断すると滑るので、
下りはすっころばないように要注意。
私は派手にすっころびました
鳥居が出てきたら、ここが五合目。
勾配は緩いが、えんえん、えんえん、登りが続く。
曇り空くらいでちょうどいいかも。
えんえん、えんえん、登っていくと、
やっと、目指してきた田代湿原に出るが、痛恨のガス。。。。
でも、湿原を縫う木道をいくのは楽しい。
木道沿いには、トキソウが群生していた。
これは「ワタスゲ」。
ワタスゲは、触るとふわふわで、犬のしっぽみたいだよ。
晴れていれば、山頂からは、
白神山地の山々や、八甲田山、岩木山、鳥海山などまで望める。
今日はガスって、だめ。
気温は24℃をさしていたが、風が強く、汗が冷えたので、
体感温度はぐっと下がり、寒くて上着を一枚羽織った。
でもね・・・
2009年10月から登山を初めて、この田代岳で、ちょうど40山目。
眺望があろうが無かろうが、嬉しい山なのだった
山頂を下りると、ガスは消えた。山頂だけ、雲の中だったんだなあ。
40山目も、登らせて頂いてありがとう
歩きやすい登山道や、こんな木の橋や木道や。
見えないところで、人の手によってちゃんと整備されている。
ありがたいことです。
そして、「自分たち」にとって、人間の行いがいいか悪いか、
ほんとは一言あるのかもしれないが、
なにも言わずに受け入れ、
包みこんでくれる森や、森の動物たちに、
感謝です。
森の緑は、映像で観ているだけでも、
アルファ波が出て、リラックス効果があることが、
実験でも証明されているんだそうですよ~
さて、次の山はどこにしますかね~。
だいたいが、前日に突然決まるんです。
まったく無計画・・・
サイズを大きくして下さってるので、なおさら心地良いです
記念すべき41回目の登山はどこでしょ(^^ゞ
楽しみにしていますね~。
shimatakaさんは、10山登頂記念の頃から、
だいたいの軌跡を見てきてくださってるんですよね
ありがたいことであります
日本に山は、
めちゃくちゃいっぱいあります
先進国の中では、
フィンランドに続いて、世界で二番目に森林が多い国が日本なんです。
人の手の入った二次林、人工林も多いですが、
屋久島や、白神山地などの原生林もあります。
特に白神山地のブナの森は、先進国中、最大級です。
つまり、日本じゅう、どこへ行ってもだいたい山はあるんですね~
海も山もある日本、
もっと自然を大事にしなきゃいかんです。
山登りが出来る状況にあることが、
とても幸せなことだなあ、と思います。
おっかさんのコメントを読んで、
「確かに私は震災後、いろんなことに焦っていたような気がする」と思いました。
「これでいいのか」
「もっと何か出来るんじゃないのか」
って、息ぜぇぜぇなってたかも。
焦ってもゆっくりでも、時間の流れは変わらない。
ほんとにそうだな、って思います。
自分に出来ることには限りがあるし、
笑っちゃいけないわけでもない。
山に行ってる時みたいに、
余裕を持って、日常も過ごしたいな、と思いました
日本ってどれ位山があるんでしょうかね?
ふと思っちゃいました
少しずつ 以前のような生活に
写真が戻っていきますね。
焦って 急いで暮らしても
ゆっくり ゆっくり 暮らしても
たぶん時間は そう変わりなく過ぎるはず。
感謝しながら ゆっくり 呼吸していきましょうね。