夕焼けをみようとおもって、夕焼けをみる場所をさがしにいった。
車のナビさえあれば、私はどこへでもいけるのだ。
でもナビをとりあげられて、「はい、もういちどいってみてください」と言われたら手も足もでない。
駐車場から一歩も動けないかもしれない。
けれどさいわいナビはあるので、熊本新港のフェリーのりばに行ってみた。
綺麗に舗装された広い湾岸の道路をずんずん走る。交通量は殆どなく、海はまだ見えてこない。
あくびもでるし。 と思っていたら、唐突に海は現れる。堤防を越えたらそこは海だった。
どこからでも見える山と違って、海の登場にはたいてい驚きを伴う。 「おーーーーっ」て言ってしまう。
本格的な海の手前は遠浅の干潟になっていて、白鷺(さぎ)がじっとつっ立っていた。
白鷺がつっ立っている姿はとても素敵。 私が干潟につっ立っていてもあんな美しい情景にならない。
フェリーのりばの駐車場へ入って行ったら、係のひとに「どうぞどうぞ」と誘導されて、
気がつけばフェリーに乗せられてしまうところだった。
「あいや、乗り込むわけではないのです」とウィンドウを開けてあわてて言ったら、
「あ、それでしたらあっちの駐車場です」 と案内してもらった。
仙台ナンバーだからかなんの疑いもなく、フェリーの方に誘導されたのかも。 あぶなひ。
フェリーに群がるカモメたちをみると松島を思い出す。松島と、カモメと、カッパえびせん。
熊本に来てから、飛行機、新幹線、市電、在来線、車、自転車、馬には乗ったけど、船はまだ乗ってないなー。
汽笛がぽーーーっと鳴って、船が港を出て行く様子はなんとなく感動的だ。
誰か知り合いが乗っているわけでもないのに、テープを投げたりしてみたくなる。
たぶん、すぐ向かいの島原半島に行くだけだろうけどね。 「島原行き」だから・・・
外は寒くて、かといって港のカフェではちっちゃい恐竜みたいな子供たちが大騒ぎしていたので、場所を変えてみることにした。
河内町にある、小さな漁港。海苔の養殖をしている光景もある。有明海苔ですね。
干潟の向こうにある防潮堤のすき間からは、小さな漁船が一艘また一艘と港に帰ってくる。
(左下) 「海の駅」で、味付け海苔の大瓶を買った。ざっと数えて、1枚が普通の2倍の大きさの味付け海苔が
200枚以上は入ってる。これで500円也。↓ ↓ (右下) 山肌は見渡す限り、みかん畑。
河内の漁港から、海と反対側の山肌を見上げると、空の近くまで続く、みかん、みかん、みかん、みかん。河内みかんだ。
みかんの木は常緑樹だから、このあたりの山はどこも紅葉とは無縁の緑に覆われている。緑とオレンジ色に。
みかん狩りは10月~5月なんだね。 こたつの中で食べるみかんもいいけど、寒さにふるえながら、もいだみかんをその場で食べるのも、
またいいのかな。やったことないからわからない。でもあっちでもこっちでも、みかんはどっさり売っている。
これだけどっさり売られているので、なにも寒空のなかじぶんでもいで食べることはないかな、という気もしてくる。
日没が近付いてきた。結局、、前にも一度夕陽をみたことがある同じ場所に来てしまった。
有明海に沈む夕日。正面に見えるのは雲仙普賢岳。
この場所から見ると、普賢岳に太陽が隠れてしまうから、日没時間(今日は17時25分)よりもすこしはやく太陽の姿はみえなくなる。
それでもしばらくの間、空は焼けていて、日没時間が過ぎたあともだんだんと淡く、桜貝色に移りゆく海が見えるたびに、
山を登るカーブごとに車を停めては写真を撮った。
海から街へ帰るには、金峰山を越えて行く。
空を覆う木々のトンネルの中は鬱蒼として暗く、さっきまで夕陽の眩しさでちかちかしていたのが、こんどはとたんに
暗闇の中で目をこらすようなことになる。 あっという間の、明るさと闇のあまりの落差にドキドキしながら、
無事に山を越えて家に帰りました。
感動がいっぱい詰まった旅でしたね
すずめはもっと自由を手にして外にでなければダメだな
それにはもっとすべきことをしておかなくては許されない
きのこさんのブログには触発されること多々です
河内線を走っていると、河内漁港の手前のカーブにカフェがあるんですけど
「れいめい」という名前の。
テラス席からの眺めは、最高です。
次回、通られた際には、お立ち寄りください(^^)オススメです。
河内は以前、バイク(大型)で行きました。あまり行かないけど、気に入った所です。
今はサラリーマン生活ですが、定年後は帰農して、ここに住みたいと思ってます。
これからも熊本の自然や名所をいっぱい紹介して下さいね。
私は本来、忙しくしているほうが好きなのですが、
いままだ仕事をしていないので、やむなく、
無理やり忙しくしているという感じです。
毎日が、「なにをしててもいい」生活は、とても苦痛なんですよ~w
れいめい、こんど探してみます。
いや、今日探しにいこうかな。
ありがとうございますっ(○´∀`)ノ
好奇心いっぱいで、まだ知らない熊本をあちこち駆け回っています。
熊本の素敵なところをたくさん発見していけたらいいなと思います♪