二本松で菊人形を見た後、30分くらい走って、空cafeへ珈琲を飲みに行った。
きっとこの記事を見たら、特に女子なら行きたくなると思うけど、
山の中にあるこのカフェは「季節営業」で、10月末で今年は終わり。行けるひとは、急いで急いで
土湯温泉街に近く、吾妻連峰を眺望出来る国道115号線を登り、途中に空cafeの看板が出てきたら、
森の中に続く道を下りて行く。「びっき沼」(左)という沼の向かいにお店があります。
ひょい、と 富良野の五郎さんがでてきそう。
私の下手な説明よりも、写真を見てもらえば、お店の素敵な雰囲気は感じてもらえるはず。
窓に面したカウンターテーブル。私は右から2番目に座り、のんびり外を眺めつつ、
店内に流れている静かなjazzを聴きながら、村上春樹を読みました。
黒ワッフル。炭のパウダーが入っていて、福島産のはちみつがかかっています。
「炭は放射性物質の除去に良い、と聞いたので入れてみました」とお店の方が仰っていました。
外はカリカリ、中はふわっとしていて、とても美味しかった。
(ここから下は、お店の紹介と関係ない文章です)
「放射性物質」と聞いて、日常的に聞いている言葉ではあっても、やはり多少はぎょっとする。
今後の日本は、この問題と関わり合って暮らしていかなければならない。それは福島に限ったことでない。
Twitterを見てると、いろんなことが言われている。
「震災後、一度も牛乳も魚も口にしていない」なんていうのも聞いたことがある。ほんとだかどうだかわからないけど。
全国にはいろんなことを言う人がいるし、真実はわからないのだし、
行ったり食べたりしてどうにかなるのだったら、私なんかとうにどうにかなっている。
国の検査基準値が世界に比べて甘い、という議論もあるが、ここで暮らしているひとたちがたくさんいるのだ。
国が「これで安全だ」と断言してるんだから、将来もしどうにかなったら、国が責任とってくれるってことでしょ?当然。
この問題に関してはどうしてもうまく言葉に出来ないが、自分がずっと暮らしてきて、とても愛している故郷を、
他県のひとたちが避けたり、悪口を言ったりするようになったら、いったいどんな気持ちになるだろうか。
日本では実際にそういう事態になっていて、哀しんでいるひとたちがおいてけぼりになっている。
Twitterでつぶやく人が日本人のすべてでは当然ないが、あれをながめていると、
日本はけして、ひとに優しい国でも思いやりのある国でもないと感じる。むしろ、程遠い。
だったら福島のひとたちがみんな避難すればいいのに、どうして逃げないのか、と思うだろうか?
国がなんにもしないので、「避難は自己責任で」といわれる。
仕事も家も捨てて、新しい土地で、場合によっては家族離れ離れで他県へ、「でも自己責任でね」と。
簡単に「避難すればいいのに」とは言えないのだ。自分だったら、と考えればすぐにわかる。
福島産の花火が中止になったり、橋の材料がどうたらと言って中断されたり、ひどい話がたえないけれども、
それほど危険なんだったら、国が責任もって全避難させるべきだろう。東電が補償するべきだろう。
新米食べて「まいうー」とか言ってないで、豪華な公務員宿舎建ててないで、やることやれよと思う。
不安や哀しみを抱えたひとたちを置き去りにしておいて、 「世界最高水準の原発を」 !?
私は、美味しいものは食べるし、行きたい所へは行く。
だけど内心、原発問題に関して、日本という国のやり方には、はらわたが煮えくりかえっているのだ。
先日、川崎重工が、潮の満干を発電に利用するシステムの開発にのりだした、
というニュースをTwitterで知りました。
実用化はまだ先なのでしょうが、
時間はかかっても、少しずつ、ひとと地球にやさしい国になってほしいと思う。
電力の供給量さえ心配がなくなれば、
脱原発に反対するひとたちも、いまほどは
戦々恐々としなくなるような気がします。
利権がからんでるエライ方たちのことは知りませんがw
いつのことだったか、「美しい国、日本」を提唱していた総理がいましたねえ。
いまとなってはハナで笑ってしまいますけど。