関東に向かう都合もあり、先週も、今週も群馬県の山へ。
そして、私達はいわゆる「百名山登山」をしているわけではないけれども、
たまたま3回続けて(早池峰山・日光白根山に続き)、百名山の山になった。
「赤城山」という山はない。
最高峰の黒檜(くろび)山、長七郎山、駒ケ岳、荒山、地蔵岳、
鍋割山、鈴ヶ岳などの峰々の総称だ。
この日は、黒檜山登山口から山頂~駒ケ岳を廻って遊歩道(ふれあいの森)側へ下りるコースで。
秋晴れに恵まれた朝8時の外気温は10℃前後。
大沼のほとりには、わかさぎ釣りのボートやスワンボートののりば、カフェ、土産店、旅館などが立ち並ぶ。
日暮れの閉店は早く、灯りのない夜はひっそりとしているが、日が昇ると賑やかな観光地に様相を変える。
前泊には、大沼ほとりの青木別館がオススメ。
食事も美味しいし、旅館の方々がとても親切。翌日下山した後も、お風呂を貸してもらえた。
登り始める前に、登山口近くにある「赤城神社」にお参り。大沼に浮かぶ小鳥ヶ島に鎮座する。
赤城山の名前の由来。赤城山の神と男体山の神がそれぞれムカデとヘビに姿を変えて、戦場ヶ原(男体山近くにある)で闘い、
傷ついて帰ったムカデの血で、赤く染まったことから、「赤き山」→「赤城山」となったという。
ムカデの血だったかどうかわからないが、前日の夕暮れ、夕焼けに赤く染まった赤城山の姿は圧巻だった。
神様のお使いか。岩の上で川鵜が、朝陽に羽を広げて乾かしていて、その様子がとても美しかった。
黒檜山登山口(左)を入るなり、いきなり岩の急な登りが始まる(右)。往路はずっと、吐く息が白かった。
時折、なだらかな道にも出る(左)。秋晴れの空の下、すれ違うひとたちも、みんなゴキゲン。眺望も最高(右は駒ヶ岳からの眺望)。
登山道の途中から、出発地の大沼を見降ろす。
赤城山の最高点、黒檜山山頂(1828M)。登山口から1時間30分。
日光白根山、男体山など日光連峰の山々、谷川岳、南アルプスも見渡せる。
黒檜山山頂から50分で、駒ケ岳山頂(1685M)へ。
駒ヶ岳を経由して、ふれあいの森への下山は、木の階段や鉄階段など、整備された道で歩きやすい。
こちら側からは、登山客でない観光客も上がってくる。鉄階段は狭いので、すれ違いに注意。
ちなみに、ふれあいの森駒ヶ岳登山口から駒ヶ岳山頂までは70分、駒ヶ岳山頂から黒檜山頂まで70分。
初秋を感じさせる、登山道からの眺め。
私がひょこひょこ写真を撮り歩いている間、夫は山頂で居合わせた単独の男性と楽しそうに話をしていた。
「やっぱりいいなあ、自然は!」というような話。爽やかで和やかな山だった。
東北では、まったく誰とも会わない山も少なくない。
それはそれで私は好きだ。山が話しかけてくる感じがする。
登山客が、山頂まで鈴なりの混雑はちょっとげんなりするが、
「ある程度の登山客がいて、言葉を交わせるのがいいね」と夫は言った。
さあ、次はどこの山にいけるかな。
Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.
(「明日死ぬつもりで生きなさい。
永遠に生きるつもりで学びなさい。」
マハトマ・ガンジー)
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