今日は、西本願寺災害ボランティアセンターでの作業でした。何度か来た、若林区荒浜の辺り。
いったん、津波復興支援センターに集合して、それぞれの作業場に配属されます。
津波の水位がくっきりと残る壁を、改築のため、ボランティアの手で解体していきます。
壁の解体は以前もやったことがあったので、
だいぶ私の手際もよかったような気がしています。
今後ほかで、家の壁を解体する必要が出てきたとき、必要なものやコツが分かる。
家主不在のお宅の庭には、2匹のわんこがつながれていました。
最初は、「大丈夫なの?」「ごはんは?」とみんなが心配顔になったのですが、
犬たちはどこふく風。 なに不自由していないような、穏やかな表情でした。
仮設に暮らす飼い主さんが、朝と晩と、来てくれているそうです。
ふと、「そうだよね」と思いました。
3月11日に終了した被災犬ボランティアを通して、また、震災後に出会った人たちを通して、
被災した動物の飼い主さんたちがどんなに、助かった命を慈しみ、心をかけているか、
生きる支えともいえるほど、愛情を注いでいるか、目の当たりにしてきた。
彼らも安心して、この家で再び、家族みんなで暮らせる日を待ってる。
よし、この犬たちのためにもがんばるぞ!と奮起して、
任された脱衣所の壁をドンガシドンガシ壊しました。
私の背丈よりもずっと上にある津波の跡も、粉々に壊しました。
早く綺麗なおうちが完成して、新しいスタートが来ますように。
災害ボランティアで何軒かのお宅で作業をさせて頂いたけれど、
そのお宅がその後どうなっているかとか、私達が見に行くことはないし、
じぶん達が作業したその後がどうなったか、知ることはたぶん、ない。
でもきっと、ボランティアたちの誰もが、
そのお宅の家族の、動物たちの、幸せな未来を心に描きながら、
それだけを糧に作業に没頭している気がします。口に出さなくても伝わる、共通の思い。
成果を求めず、ただ、いま目の前のやるべきことをやる。
ボランティアの作業はどこか、祈りにも似ている。
津波復興支援センターに戻ると、スタッフさんたちが、ミネストローネを作ってくれていました。
私が、「うどんが入ってて美味しい!」と言ったら、「それ、マカロニね」と笑われました。
今日の空は、青がとても綺麗でした。
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