犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

仙台【定禅寺ストリートジャズフェスティバル21th】

2011-09-11 | 宮城県の観光地・お店

今年も、仙台の街が音楽で満たされた。

街じゅうがステージと化し、ジャズ、スカパラ、ゴスペル、ビックバンドなど、

どこを歩いても音楽が聴こえる二日間。

今年のジャズフェスは感慨深い。

今年もこの街で、音楽に体を揺らすことが出来る喜び、そして多くの人々の悲しみ。

道端に腰掛けて、見知らぬひとと交わす話題の中にも、あの日のこと。

「あの日はどうでした、お家は大丈夫でしたか」

「うちの犬は、いまだに余震の度におびえて泣くの」

見知らぬひとであっても、行き交う人の誰もが、「お互い無事でよかった」という共通点。

そして澱のように心に潜んだままの、言いようのない悲哀と。

でも立ち止まってはいられない。

日々の日常へと戻っていくことへの安堵と、罪悪感。揺れ動く気持ちはたぶん、皆おなじ。

11日午後2時46分。あの日からちょうど半年。

2時46分、全会場で一斉に、「A(ラ)」の音が響き渡り、演奏者も聴衆も揃って、黙とうを捧げた。

「A(ラ)」の音は、人間の心の中に深く響く音として、お寺の鐘の音や仏壇の鐘の音として鳴らされてきたという。

また、赤ちゃんがこの世に生れ出た時の泣き声もこの音なのだそうだ。

震災で亡くなられた人たちへの鎮魂、そしてこれからも生きて行く人たちの祈り。静寂の中にあふれる。

「仙台、ともに前へ」

 

 

 

 


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