
そびえたつように連なる広大な阿蘇の放牧地帯を抜け大分県に入ると、やまなみハイウェイは紅葉を迎えていた。
久住連山のひとつ三俣山(みまたやま)は標高1744.7M。本峰を、西峰、北峰、南峰3つの外輪山に取り囲まれている。
今回、長者原(ちょうじゃばる)登山口から、すがもり越コースで山頂へ(往路3時間)、
西峰、本峰、南峰に立ち、南峰から坊ガツルに下り、
ケヤキ、ミズナラ、ブナなど落葉広葉樹の森林が拡がる4.7㎞の九州自然歩道を通り、
雨ヶ池を経由して長者原に戻る周回コースをとった。全行程7時間の長丁場。写真の数が膨大なので、今記事は往路から。
長者原登山口をスタート。登山口には広い駐車場、温泉、足湯、売店、食堂、ビジターセンターがある。
牧ノ戸峠駐車場も長者原も、登山者でごった返していたのに、私達は往復とも、すれ違う登山者はまばらだった。
あんなにたくさんいた登山者は皆、どこに登っていったんだろう。
時々「山ガールだね」と言われるけど、私は典型的な山ガールファッションはしない。いっつも地味です。
山ガールといえば鮮やかな蛍光色。機能的な山スカ。可愛いサファリハット。
いまや50代60代女性の方が、よっぽど山ガールファッションで登ってますよね。
私もそろそろ山ガールデビューしようかなあ・・?
気温は低いが陽射しが強く、風もあった。 何度も帽子を飛ばされそうになった。
このチューリップハットは久住山に登った時に、牧ノ戸峠の売店で買ったんだよ。1000円也。
(左下)途中藪こぎになる場所がある。これはかがんで撮ったんじゃなくて、私の視線の高さから撮った進路の様子。
笹原をかきわけて進む。(右下)リンドウが満開だった。続く登りにも、この花を見ると元気がでる。
紅葉に映える青空。
うれしいこと 悲しいこと そのすべてをわすれないよ ひとつひとつ 心を照らしている
そうだよ ひとりじゃない 歩いていこう (いきものがかり「歩いていこう」)
久住も阿蘇も、九州の山は燃えている。 あちらこちらからあがる火山の噴煙。
噴煙をみて私が思い出すは、福島の一切経山。 私はほんと、福島の山が好き。きっとまた福島にいくよ。
すがもり峠休憩所にある、愛の鐘。 私の愛、届いた?
すがもり峠を過ぎると急勾配が始まるが、ここから先はリンドウの群生地でもある。
高度を上げるごとに、眼下にひろがる視界も異次元めいてきて、火星とか、どこか別の星にいるみたいな気分になってくる。
(左下)登り途中でひと休み。 (右下)秘密の鍵穴。はて、どこへ続くかな?
(下)写真の右手中央に、登山者の姿があるね。人間の小ささ。自然の中では人間なんてこんなサイズ。
ひとたび自然が猛威をふるえばひとたまりもない。
人間が作ったもので、「どんな天災が起こっても心配ありません」てなものは、存在しないとおもうよ。
(左下)西峰1678M。 (右下)西峰を下って登って、本峰1744.7M。
風が強いから、もう帽子を諦める。やっぱり帽子に「ひも」、ついてないとだめだね。
(左下)本峰を大鍋側に下って登って、南峰1743M。
360℃展望の草台地。山頂の寒さにすこし震えながらお弁当を食べ、下りに入る。
往路のすがもり越はそんなに大変じゃなかった。勾配もゆるやかだったし、難しい箇所もなかった。
このあと、私達は南峰から坊ガツルへ下る。
南峰山頂から展望を見ていた男性が、下ろうとしている私達に、
「ここを下るの!?すごく急だよ」 と注意してくれた。
私達は見た目は地味だけど、2000M以下の山なら東北で50山以上登っていて、
「このクラスの山に限れば」かなりの場数は踏んでいる、という自負がある。
2000M以下の山で、早池峰山と岩手山(いずれも岩手県)を越える難コースはめったにない、
とたかをくくっているので、「はい、だいじょうぶでーす」と余裕をかまして下り始めた。
ところがね、これが結構たいへんでしたよ。 復路は次の記事で。
私もその日は久住にいましたが、竹田方面から大船山に登りました。
ご存知かもしれませんが、九州で最初にきれいな紅葉が望める山で有名なので大船山の山頂はたくさんの人で賑わっていました。御池はきれいに色付いて最高でした。
来年はぜひ、こちらの山に行かれてみてください。
いつかすれ違うこともあるかもしれません。
大船山、覚えておきますね
楽しみです