犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

北の森ガーデン熊牧場(北海道旭川市上川町)

2011-08-25 | 東北以外の観光地

今日、北海道札幌市内の旧クマ牧場に、行政の立ち入り検査が入ったニュースを観た。

7年前に閉鎖された、「定山渓熊牧場」。

劣悪な環境でヒグマ十数頭が「飼い殺し」にされていたという事件だ。

食事は一日1回で、コンビニ弁当の残りなどを投げ入れるだけだったという。

 

何年か前にも、犬とのふれあいを謳ったテーマパークが閉鎖され、

犬たちが小さなケージの中に入れられたまま置き去られ、

目を覆うような酷い状態になっていた事件があった。

人間のために働いてきた犬たちに対して、最低の仕打ち。

自分が日本人であることが恥ずかしいと思う。

 

日本人は動物愛護に関する意識が、先進国中で最低ランクだ。それは間違いないです。

年間何万頭もの犬猫たちが殺処分されるような国は、欧米にはありません。

ドイツには、犬猫の殺処分施設はひとつもなく、その代わり、動物の里親探しのための、

「動物の家」というシェルターが500を超える数、存在します。

要らなくなったからと、安易に犬や猫を捨てる飼い主の多い日本のモラルは、とても低いのです。

日本人一同、自覚すべきです。

 

話はクマに戻り。

お盆休みに北海道に行き、野生の子グマに遭遇したことが、深く印象に残った。

公共の機関としては、旭川動物園と二つのクマ牧場を見て回った。

更新がのびのびになっていたのだが、このニュースを機会にUPすることにした。

 

クマ牧場の在り方というものについて、自分は熟考してこなかったので、どうこう述べる資格を持たないが、

私達が見てきた北の森ガーデン熊牧場の飼育スペース内は、コンクリートだが清潔で、遊具もあり、

日本全国にある、動物園の熊の環境に近かったと思う。

(ただし、旭山動物園は除く。旭山動物園は別格だと思うので。)

 

自然な姿は野生なのであり、狭いコンクリートのスペースに閉じ込められて、給餌を待つだけ、という生涯は、

動物にとっては辛いものなんだろうな、とは感じた。

でもそれは、一般的な動物園でも、少なからず誰もがどこかで感じることだろう。

 

北の森ガーデンヒグマ牧場の熊たちは、手を上げたり、お願いのポーズをしたりして、おやつをねだる。

例えば事故に遭って保護された熊なのかもしれないし、親とはぐれて連れて来られたのかもしれない。

そのへんの事情をなにも知らずに、「可哀そう」とか言うのは憚られる。

動物が喜んでいるか悲しんでいるかは、実際に世話をしている人間にしかわからないと思う。

(事件のあったクマ牧場は別として。愛護団体が訴えてくれてよかったと思う)

北の森ガーデンの熊たちは、表情に余裕があったし、穏やかそうだった。

愛情を持って世話をされてなければ、ああいう表情にはならないのだろうと思う。

また、熊牧場で生まれた熊なら、その環境が当たり前だと感じるのかもしれず。

 

でも私も、園の出口で、すこし気になったので受付の女性に聞いてみた。

「餌は、お客さんからもらうビスケットが全部じゃないんですよね、他に食事は?」

「夕方にやりますよ。係が来ると、もうわかってて、早くくれ~って扉を叩くんですよ(笑)」

そして、私の気持ちを見透かされたように、笑顔で仰った。

「大丈夫ですよ」

 

では以下、北の森ガーデンのヒグマたちです。

お客さんにポーズをとって、おやつをねだります。

年をとっていて、あまりおやつに興味のない熊もいます。

穏やかで、のんびりした熊さんたちでした。

たくさんのお客さんが来てくれることが、熊たちにとって幸せなこと。

旭川に行ったら、ぜひ層雲峡近くの、北の森ガーデンへ、熊たちに会いに行ってくださいね

次の記事では、サホロリゾートの「ベア・マウンテン」をご紹介します。

 

 

 

 

 


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