久しぶりの「水曜どこでしょう」、今日は福島市飯坂温泉へ。
温泉の前に、中野不動尊へ寄った。夏休みだが、参拝客は疎らだった。
気温30℃で汗がふきだしてくるが、緑の参道と、滝音が涼しい。
「洞窟めぐり」なるものがあり、入口の前でためらっていると、お寺の方が、「どうぞいってらっしゃい」と勧めてくれる。
「あ~、はい・・・でも一人じゃ怖いかも」
「大丈夫ですよ。右いって左いって、終わりですから」
「え、そうなんですか」
というわけで、一人まっくらな洞窟に入ってみた。
暗い洞窟の中には、横穴がいくつもあり、横穴の突き当たりにひとつずつ、全部で三十六の仏様が祀られている。
もともとは七つの洞窟だったらしい。右いって左いって終わり、と言ってたのに、いやいや暗くて広くて、しかも迷路のようになっている。
一刻も早く出口に行きたいのに、方向音痴でさっぱり道がわからない
「たーすけで~」と叫びそうになったが、ぐっとこらえて、なんとか出口に辿りついた。
洞窟の中は涼しかった。でも、ひとりじゃ怖いよ
願うことはどんなことでも叶えられるという「中野のお不動さま」。
「早く福島がもとどおりに元気になりますように」と願った。
ここで、お地蔵さまにちょっと話を聞いてもらうことにする。
中野不動尊を参拝したあと、飯坂温泉を訪れたんですけどね、お地蔵さま。
湯の中から、露天風呂の岩の上にあごをのせて空を見上げる。背の高いホオノキがあり、大きな葉を茂らせて日影を作った。
ミンミン蝉が鳴いていた。露天風呂の下には渓流が流れており、向かいの山の絶壁の上を鳥が飛んでいく。
山も川も花も、鳥も虫も空も、なにひとつ変わってない。あまりの幸せ空間に、 「原発?ハ。冗談でしょ」という気になってくる。
大浴場には、就学前の幼い子供たちを連れた母親たちも来ていた。
風化する震災報道とは裏腹に、ネットには放射能汚染の不安な情報が溢れ、正解が誰もわからないまま右往左往している。
然るべきデータをもとに「福島の子供たちはみんな避難させて!」と訴えている記事を読めば、「同感だ、まったくだ」と共感するものの、
実際にここに来てみると、ネット上の阿鼻叫喚がウソみたいな大自然に囲まれ、
何が現実か何かが夢だったのか、本当にわけがわからなくなってくる。
桃を買った飯坂のフルーツロードで、夏服の女子高生が、軽快に自転車を立ちこぎして風のように走って行った。
真黒に日焼けした小学生の男子達が、笑い声をたてていた。
その同じ道で、長袖の上着、顔はマスクで覆い、手にガイガーカウンターを持った男性が、石橋を叩くようにして道を歩いていた。
よそから来た人なのか、地元の人か、ちょっと判断がつかなかった。
この町の中でも渾然一体となっているのだと思った。
話がずれるが、写真の桃、これだけ入って500円。
お店のおばあちゃんが、「食べてげー」と言って桃をむいてくれるので、
おばあちゃんと向かい合って座り、一緒に桃を食べた。まだ熟しきってない桃は甘酸っぱかった。
おばあちゃんと桃を食べていると、店の前にパトカーが停まった。
おばあちゃんが驚いて、「なんも悪いこどしてねっけど」 と言ったので、おかしくて笑った。
お巡りさんたちは、桃を買いに来たのだった。
温泉シーンに戻る。
湯に浸かって山を見ながら思った。もし自分だったら、避難したくないだろうな、と。
昨日、福島の温泉のおかみさんがラジオで、
「みなさんが遊びに来てくれることで、福島が元気になります」というようなことを呼びかけているのを聞いた。
福島ナンバーの中古車が売れないというニュースや、陸前高田の松の件を考えてみても、
「オススメですよ~、美味しいんですよ~」とただふれて、観光客が増えるわけでは、正直ないだろう。
必要なのは、安全だとはっきりわかる正確なデータ。ただそんなものがあるのかどうかもわからない。
でも「行ける人」は行っている。「行ける人」が行ったらいいと思う。
その「行ける人」は行ったらもれなく、福島の美しさや大きさを肌で感じて楽しめる。楽しんだもん勝ちだ。
健康を気にするなら、煙草を吸う方がずっと悪いらしい。なにを信じるかも自己判断だ。誰も答えを知らないのだから。
ふくいち・原発の問題は全て
自己責任ですね
webでは情報が氾濫し過ぎて過剰気味です
実際はどうなんだか、神のみぞ知るでしょうか
気にし過ぎで病気になったりする人もいますが
きのこさんのように悠々としてた方が
カッコイイですね
いやいや、私も病気寸前ですよw
私もかなりの情報収集量だと思います。
一喜一憂するんだけど、そのうち何がなんだかわからなくなってくるんです。
で、行ってみてきた方が早いや、と思って行くと、
なんだか平和で余計よくわからなくなって、
まったりと温泉に浸かって帰ってきたりするわけです。
根本的な解決になんにもならないと思うけど、
少なくとも、町の復興に頑張っているひとたちの応援にはなるのかな、と思う。
いつもありがとうございます。
四国の札所にも洞窟はあります
一度お越しください
それでは又お伺いします。
ツアーでぞろぞろ行ったので、
どの名所が何県だったか、ちょっとこんがらがっているのですが、
かずら橋がすごく怖かったのが一番。
かなり長い階段を上って金毘羅さんに参拝し、
うどんが美味しかった。
どこかの大きな川で川下りをしました。
坊ちゃん電車に乗って、道後温泉に入りました。
ああ、こんがらがっていますが、とてもいい思い出です。
四国、すごくいいところでした