「先生、先生が検査なさってくださるんですよね?」
「いや、僕じゃなくってね、僕の信頼しているヤツでね、京大出身のドクターですよ」
・・・えっ?心配だなぁ・・・院長先生じゃないのね・・・
入院当日、夕方近くになってベッドに俳句誌関連をあれこれ広げ
作句をしているとそのドクターが姿を見せてくださった
さっきまでオペをしてらしたのか、グリーン色の着衣が白衣の下に見えている
彫りの深い顔立ちで澄んだ瞳
makoの心臓の「心」の方にドキドキ感が加わった^^;
ダメじゃん、心の臓が悪くって検査を受けに来ているのです^^;
あ、でもね、タイプのイケメンではないのですよ
想像していたドクターとはイメージが違っていたという意味ね
誰に似ているんだろう、芸能人で言えば、二人で唄っていて、その一人
チャゲ&飛鳥・・・でもないし、あぁーっ、思い出せない^^
翌日、朝食抜きで点滴が始まった
「ごめんやわ~、私、看護師さん泣かせなんです」
「血管、出てないでしょ、ごめんなさいね~」
案の定、3回目も失敗
その時、後ろにもう一人看護師さんがいつの間にか立ってらして
「手を換えてみましょうか?」
と言うことでその若い看護師さんに任せて次の部屋にいかれて
看護師さんは忙しいのです、特に朝はそうなんでしょうね
で、交代された看護師さん、1発で決められたのです
ま、相性ってものがあるそうです^^v
点滴も無事始まりいざオペ室へ!
歩いて行けるのになぜか車椅子に乗って
オペ室のドアが開くと、そこは、医療機器がずらっと並んでいる世界だった
軽い音楽もかかっている
途中で、ユーミンの唄も流れていた
(後で俳句に詠んで先生の〇)
独特な雰囲気の中、ベッドに身を横たえながらも辺りを観察した
無機質な医療機器が愛おしくさえ感じた
もしかしたらこれがmakoの最後に目にしたものになるかも知れないと思った
カテーテル検査の始まりはじまり~
途中で「気分が悪くなって先生にこう言った
「先生、若干、若干なんですが・・気持ち悪くなってきました」
「体にかゆみ、感じますか?」
造影剤のアレルギー反応したのかもしれないと先生は思われたようで
看護師さんが私の腹部を覗きにいらっしゃいましたがセーフ!
か・・・かゆみではないですって、先生
ギボジワルイ~^^;
「吐くかもしれません」
生唾飲み込みながらそう言うのがやっと
すると受け皿を持ったドクター、がmakoの左側に立ってくださった
申し訳ない、ドクターにそんなことさせるなんて、と思ったけど
看護師さんだと後で気がついたけど
タバコの匂いがしているような感じがした
その時、40まで血圧が下がっていたそうで
昇圧剤を入れたのでもう大丈夫だと先生がおっしゃったのでほっとした
好奇心旺盛なのでモニターに映し出される己が心臓と造影剤が流れている様を
ずっと観ていたので、それで血圧に影響してしまったのかもと思った
よく判りませんが^^
時に、レントゲンの機械が胸すれすれまで降りてきてモニターが隠れてしまった
一部始終はCD-Rに落としてくださると言うことで
今、手元にあるのですがPCの使い勝手が判らずまだ観れていません^^;
心臓の周りの血管の(冠動脈&静脈)の中の血液はのものすごいスピードで流れている
造影剤の流れる速さで素人の私でもそう判るのだった
人間の体の作りは何と精巧に造られていることか
畏怖の念さえ覚えたのでした
医療の進歩は目覚ましく
心臓への最短距離で腕の動脈を使う方法なので
検査を終えてすぐに歩行も可能であった
かくして先ずはめでたく病室のベッドに戻ったmakoでした
我慢強いので結局は一度もナースコールはいたしませんでした
予定通りの日程で退院して参りました^^v
画像は
「叶 壽庵」での景です