まさかの今月6回目のお手伝いに行って来ました。
しかも人生初のブドウの袋掛けです。
昨年はブドウの摘粒が終わったら、直売シーズンまで私のお手伝いなしだったのに。
人手不足甚だしく、父の介助に人出が取られることもしばしばなので思うように作業が捗らないことも増えてきた、状態です。
兄、母、私、途中から義姉、姪R2号、父は朝から果樹園と実家の往復が多くて正味1時間くらいかな?
作業は比較的簡単。
専用の袋をブドウに掛けていきます。
まずは藤稔(ふじみのり)という黒系ブドウから。
摘粒がうまくいったようで、大きくなりました。
私は果軸の上部にある摘粒跡が汚く残るのがイヤなので、ここもきれいにカット。
袋掛けをしたら2度と手入れができませんから、丁寧に仕上げます。
袋掛け終了。
窓付きと言われるタイプなので、窓部分を北向きに揃えます。
これで8月の収穫までの45日くらいは何も果実に対するアプローチができません。
こちらは、みんな大好きシャインマスカット。
今年は摘粒のやり方を変えたので、果実肥大に期待しています。
まばらに粒がついているように見えますが、これから肥大するのでこのくらい隙間がないとギチギチの押しくら饅頭状態になってしまいます。
すでに少しは黒点病が発症しているものの、今の時点で切り落としておけば拡大はしません。
シャインマスカットも袋掛けで2か月後の収穫を待つのみです。
ほかの品種と同様、窓部分を北向きに揃えておきます。
ブドウは袋掛けに使った袋の枚数で、房数を数えます。
手元に余った袋の枚数を数えるのですが、作業している中で、私だけが札勘定の特技があります。
お札の束を扇型に開いて、バサバサと数えていく方法がヨコカン。
お札の束を指の間にはさんで1枚ずつシュルシュルとめくって数えて、最後にバシッと音を立てて数えるのがタテカン。
両方ともできます。
袋の枚数を数えるのはヨコカンで、とても早く数えられます。
もう枚数を手動で数える特技はどの業界でも不要なのでしょうけれどね。
でもねぇ…停電すれば機械なんて役立たないですからね、この特技は一生保持したいです。
さて、父がねぇ…。
今春くらいは、あと5年は頑張る、と本人が口にしていたのです。
ところが、もしかしたら今年中にあの世の扉が開いてしまうのか?との思いがよぎるほどに弱っています。
病院にも通っていますが、今後検査して病名が判明したとて病名なんてなんでもいいです。
父が生きるのがしんどいほどの痛みや苦しみ、そして後悔がなく、平穏に過ごしてくれるのならそれで十分。
私は娘だから内心では、父の長寿を願っています。
でもね、その願いが父の苦悩や苦痛を招くようなことでは本末転倒です。
曽祖父や祖父の最期を看取って、ようやくたどり着いた境地です。
そして兄。
案の定、病気の進行が止まりません。
事前に本人から聞いていた検査結果になりました。
兄の状態は、もう説明されても私には何もできないので「いい治療法を選んでください」しか言えません。
母は夫と息子の不調でダブルパンチだし、本人の持病もあるし。
その辺りのことは、私などにはなにもできませんからねぇ。
粛々と実家の農業のお手伝いをするだけです。
次回も楽しくお手伝いしたいです。