そこで、MIFさんにも有休を取ってもらって一緒に旅行に行くことにした。
1月23日(木)の夜10時に出発。
夜通し走って(途中で仮眠を取りながらだけれど)、翌24日(金)朝8時半に三重県の伊勢神宮(外宮)に到着。
到着と同時に、会社からメール。
これは予定通りで、実は会社の防災メールの訓練日だったのだ。
いつも通り返信をやり過ごして、すぐに旅行気分を取り戻す。
まずは外宮参拝。
これまでに伊勢神宮は2度くらい行ったことがあるのだけれど、思い出してみてもこの外宮に来たことはないかも…と思いつつ歩く。
平日の朝だというのに、意外と人はいるもので、鎮守の森としてもう少し静かな雰囲気を期待していただけに、これには驚いた。
信仰の場所なのだと改めて思い知らされる。
昨年の遷宮によってとてもきれいな神殿でしたが、鳥居は少し時間が経っているようだった。
おそらくは、遷宮の行事の中でも早めに建て替えられたのだろうか。
さて次は内宮参拝。
こちらの方がやはり人気が高いのか、外宮よりも混雑している上に、駐車場スペースも広い。
今回は少し遠目の駐車場に止めて、五十鈴川沿いの堤防を歩く。
しばらくすると橋を渡る。22年前にこの橋を歩いた記憶がよみがえる。
そうそう、この橋を渡ると赤福のお店!ビンゴ!!
ということはそのはす向かいに、伊勢木綿のお店があった。ああ、22年前と変わらない。
さて、思いでに浸りながら内宮へ。
途中で、五十鈴川の河原で手を濯いだ記憶が…。
そうそう、ここは22年前にも来ているし、たしか16年前に来たときにも見かけた覚えがある。
この辺りから、人の多さに圧倒されてくる。
外宮とは違う雰囲気でありながら、やはり鎮守の森として信仰の対象であることを再確認。
そして、神々しい厳かな雰囲気を肌で感じる。
ここで、姪っ子達に学業成就、祖母に健康守、MIFさんの知人に家内安全、MIFさんに厄除のお守りを購入。
自分用には鈴のお守り。これは山歩きのときにリュックに付ける予定。クマ避け鈴の代わりだ。
さて無事にお参りを済ませたら、今回の目的の1つである「松坂牛を食べる」を実行する。
もともと私が、ガイドブックなどをみて参道にある行ってみたかったお店の前に来ると、MIFさんが「ここはダメだ」という。
理由は、「メニューに松坂肉って書いてあるだろ?松坂牛なら、松坂肉って書かないんだよ。松坂牛って書いてなきゃダメだ」という。
はぁ、そうなんですか。
確かに松坂牛にしては値段がお安いですしね。では他の店にしましょう。
って言っても、他に調べて居なかったので三重県の有名店「一升びん」の支店をカーナビで探そうかと思ったりもした。
ところが参道で「おく乃」というお店が、松坂牛と表記をしており、周辺のお店よりも格段に高額の商品を扱っていた。
1人前7,900円。
確かに高いよ。でもね、松坂牛なのだ。
何がすごいって、脂の甘みが違う。口の中でとろけてしまって、肉のうまみもすごい。
そしてボリューム。東京で食べたら、このボリュームをこの値段で食べられない。感動のお味でした。
シチュエーションは全く違うけれど、あざみ野のうかい亭でこの量を食べようと思ったら、1人分3万円で足りるだろうか…。
そういう気分になる。それくらいクラクラする味なのだ。
去年1月、有馬温泉で神戸牛を食べたら、しばらくの間牛肉の基準がおかしくなってしまった。
それがさらにランクアップして、舌が肥えてしまったような気がする。というか絶対に舌が肥えた。
しばらくの間は記憶の反芻だけでごはん2杯は食べられる。
さてデザートは、赤福本店で作りたての赤福をいただく。3コで290円。お茶付き。
赤福の座敷(テーブルも座布団もなし)から五十鈴川を見ながらいただくのだが、床暖房も入っているので暖かい。
22年前に初めて来たときに、赤福を作っているお姉さんたちを眺めたのを思い出した。
いまも同じ小部屋であんこがどーんと入った器を囲んで2人の女性がお餅にあんこを巻いている。
おお、懐かしの風景だ。ちなみに22年前くらいに生まれたお姉さん達なんだろうな。彼女たちは。
ここから伊勢木綿のお店「もめんや」へ行く。
かわいいワンコのぬいぐるみを購入。おかげ犬というものでちょっとかわいい。手のひらサイズのものを祖母にプレゼントしよう。
ちょっとプラプラしても、まだ13時半。
明日行こうと思っていた名古屋城に行けるな、ということで一路名古屋へ。
私は名古屋城へ行くのは初めて。
以前、MIFさんとの共通の友人が名古屋に住んでいたとき、MIFさんは一緒に名古屋城へ行ったそうだけれど、私は前を通っただけ。
いつか行きたいと思っていた所へ行ったのだ。
場内の展示はとても分かりやすかったのだけれど、これでもかってくらいしゃちほこ押し。
そうですね、このお城の象徴ですからね。
ところがだんだん何だか体調が怪しくなってきた。
斜めの廊下とか、物が動いている様子を見るとクラクラする。たぶん疲れが出始めたのだ。
このあと、20時まで開館している名古屋市美術館に行こうかと思ったけれど、とりあえずホテルにチェックインすることに。
今日の宿泊は、ヒルトン名古屋。
MIFさんの会社の福利厚生を使ってお安く泊まれる。
というのも、夕食なしというのも大きい。
MIFさんにタブレットで探してもらって、手羽先で有名な風来坊へ。
私、これまでに名古屋には何度も来ているのにいわゆる名古屋飯というものは「コメダコーヒー」くらいしか知らない。
名古屋で初めて手羽先を食べたのだけれど…。
黒胡椒味なんだ、知らなかったなぁ。
いつも食べている「鳥ぷろ」の手羽先の味で慣れていたせいか、黒胡椒のパンチに驚いた。
あとでMIFさんと「手羽先は鳥ぷろでいいね~」なんて。
世界の山ちゃんを食べていないのに、風来坊だけで味を判定して良いのかは分からないけれど、たぶん、これからも鳥ぷろでいいや。
さて、今回のホテルでは、宿泊者にジムを無料開放している。
ホテルのジムに行ったことがないので、ちょっと運動してきた。
ジョーバに15分、サイクリングに20分、あとはウォーキングを5分。
まぁ、あまりハードにして明日に疲れを残しても…ということですぐに切り上げる。
なんだかんだとしているうちに22時頃に就寝。
翌25日(土)。
朝食バイキングで、おいしいものをたくさんいただく。
とくに小倉トーストまで味わえるというのは驚きだった。
ヒルトン名古屋でとてもラグジュアリな時間を過ごさせてもらった。
でも、気になった点は以下の通り。
1.部屋の窓際に置かれたテーブルセットのテーブルが、入室してすぐに見たら埃が目立った。しばらく拭き掃除をしていない感じだ。
2.ロビーカウンタ向かいに置かれたフラワーアレンジメント(赤と黄色の斑入りチューリップや白のスイトピーや葉物)のうち白のスイトピーがしおれていた。
3.朝食バイキングのにんじんの千切り(サラダ用)が、絡んでいて80センチぐらいつながっていた。おそらくは、機械切りのまま出していて、手でほぐしていない。私だけかと思ったら、MIFさんも、その後に取り分けていた他の人も同じだった。
4.朝食バイキングで、ナフキンを椅子の上においてまだ食べかけであることを示しているのに、席に戻ったら、全部片付けられて次のセッティングに準備されていた。まだ全く飲んで居なかった紅茶をもかたづけられていたので、再度自分で取りに行こうとしたら係員に止められたあげく、ティーポットのみしか持ってこなくて、カップをこちらから求めることになった。
5.帰りの支払いで、利用していないレストラン(24日の夕食)の代金を請求された。もちろんこちらから申し出て、支払いせずにすんだ。
さて、ここから気を取り直して熱田神宮へ。
ここも行ったことが無かったので行ってみた。
伊勢神宮に比べれば駐車場から本宮までの距離は短い。
しかし土曜の8時過ぎから熱心にお参りに来ている人たちがいる。
私は川崎市にしか住んだことが無いけれど、こういった大きな神社が近くにないのでこういう日常の信仰を見たことがない。
大きな鎮守の森もないのだ。だからこそ、この信仰の厚さは神々しい。
そして、神使である鶏が参道でフラフラしている。
ふと見上げれば、樹上に一本足で止まっている。しかもすばらしい鳴き声をあげて。
いやはや、神使が鶏だとこうも放し飼いされるものなのだろうか。
そして一路犬山市へ。
まずは犬山城。こちらは16年ぶり。今回は残念ながら改修中で一部に幕が掛かっている。
以前来たときは、まだ日本で唯一の個人所有の城だったが、財団法人化されて今年で10年になるそうだ。
以前の持ち主であった成瀬家は、以前来たときは城のすぐ隣の敷地にあり、表札も出ていたけれど、今回はその表札がない。
あらあら、土地も財団の持ち物になって、他にお住まいを移したのだろうか?と思い、係の方に聞いてみた。
どうやら表札ははずしたけれど、そのままお住まいになっているとのこと。
昨日の名古屋城と違い、こちらは、靴を脱いで急な木造階段をのぼる。
天守閣の最上階に登ると、回廊を修復中で半分しか回れないのだけれど、長良川方面は見ることができた。
以前来たときに、ここの風景を写真に撮ったことを思い出した。
さて、満足のうちに明治村へ。
ここもいつか行ってみたいと思いつつ、今まで一度も行ったことがない。
MIFさんはすでに4~5回行ったことがあるとのこと。
でも一緒に行ったことはないので、まだ子ども時代に家族旅行で行ったのではないか…という本人談。
実は私、行ってみたいと思っていても、テーマパークだからもっとショボイと思っていたんだよね。
でも、建物は実物だし、その維持管理にお金が掛かっている感じも分かるし、何よりも建物がある空間に余裕があるのがいい。
川崎市にある日本民家園みたいなものかと思っていたのだけれど、全然別格だったわ。
でも敷地が広すぎて、体が冷えるね…季節的にはもう少し暖かい時の方がよかったかも。
とくに感動したのは幸田露伴の「蝸牛庵」。
私の好きな作家の1人、青木玉さんの祖父になる。
青木さんの本では幸田露伴のことがとても恐ろしい血縁者と描かれていただけに、なんだか拍子抜けした。
家自体はとても丁寧に作られている感じがして暖かみがあったんだよ、私にしてみると。
さて端まで歩いたら、あとは村内バスで入場していた門まで行く。
途中見切れなかった所もバスの中から見学。ちゃんとガイドもしてくれるから、ありがたい。
そして、そろそろ帰ろうか…というところで、村内を走っていた機関車の車両の方向転換(転車台、ターンテーブル)を見る。
小規模な機関車とはいえ、蒸気たっぷりで初めて見る光景に驚きと感動。
転車台が手動(2人の男性が人力)で動かす姿は、何とも感動だ。
さて、14時になったので帰宅するか。
帰りの新東名、浜松SAで浜松餃子を食べていたら、静岡大学の学生に声をかけられた。
静岡大学と慶応大学の共同研究で、浜松の観光を紹介しているサイトにアクセスしてアンケートに答えてほしいというもの。
なかなか面白いアンケートだった。
この学生さん、就職活動で川崎に宿泊して東京で就職活動をしてたらしい。
まぁ、彼が川崎に住んで東京に通うのは大変でしょうか?と聞いてきたので「場所によるね~」と教えておいた。
帰りに実家に寄って、お土産を置いてきて、20時30分自宅到着。
今回も楽しい旅行になった。本当に良かった。
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makoto
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