この日は両親、兄、義姉、私の5人で作業しました。
でも義姉と私は午前中だけ。
人工交配も仕上げ(一か所につき5回目くらい、最終)になりました。
晩生種を少しだけ摘果しました。
今回は技術的なことを少し書いてみます。
2007年に川崎市が主催した果樹の農業ボランティア養成講座は、私も受講生として参加しました。
当時1番若年の受講生だった私は、農業技術をここで吸収しないと一生誰からも教わることはできないと思い、ノートはムチャクチャ丁寧に取ってまとめていたので、今の実家のお手伝いでは作業前日に読み直して参考にしています。
ちなみに受講のきっかけは、2005年に祖父が亡くなり、将来人手不足への準備、実家ご近所の果樹園が人手不足を理由に放置園になっていた(現在閉園)、2007年に2期生の募集があったから。
閑話休題。
今回は摘果の作業手順をご紹介。
(私の受講ノートから抜粋、乱筆乱文はご容赦のほど)
この日のお手伝いでは、果実はイラストの3分の1くらいの大きさです。
でもやることは同じ。果台に1つの果実になるように果梗を切ります。
子持ち花と呼ばれるものは、親花優先で残す果実を決めます。
子花は基本的に切り落とします。
理想は3番果を残すのですが、右下のような形なら4番果や5番果でもOK。
↑理想的な形は、サラカムリ型という形。
まー、これがなかなかどうして、見極めが難しいものです。
さて、なぜ3番果がいいかというと、サラカムリ型が出現しやすいから。
1番果〜8番果、子花果実がどんな形に成長するのか、の解説。
消費者の皆さんは、同じ価格なら、形がよくて美味しい果実がいいですよね?
だから面倒でも生産者は頑張って作業します。
なお、1つの枝に果台はいくつもありまして、今回は果台に1つの果実を残す予備摘果です。
このあと、1つの枝に適正量(1〜3つ程度)にする本摘果があるので、まだまだ続きます。
が、私の次回作業日はだいたい1週間後。
先ほども「イラストの3分の1程度」と書きましたが、まだ果実があまり育っていません。
ゆえに私のような素人にはちょっと難しいのです。
果実が順調に育って、私にもやりやすい状況になるまで暫くお休みです。
さてこの日は、バスで実家に行きました。
午前中の作業を終えて、なんかちょっと体調が怪しいなぁ、というか頭痛がしました。
果樹園の気温が27度でしたから、ちょっと熱中症?ま、そんなに気にすることでもないか、と気を取り直してバスに乗り込みました。
いつもなら着座したら居眠りするのですが、ずっと生あくびが出っぱなしで寝られません。
すると行程の半分くらいの場所まで来たら、吐き気がしました。
これは完全に乗り物酔いだ、と気がついて次のバス停で下車。
下車した途端、丘をすり抜ける風で一気に回復しました。
なんでそんなにすぐ治ったのか分かりませんが、そういえばバスは昔からちょっと苦手で、会社員時代も非正規で働いていた時も、バス酔いは何度もあったなー、その都度すぐ下車していたな、と思い出しました。
ここから自宅までは1時間ほど歩けば帰宅できます。
ゆえに歩いてみました。
途中、実家の果樹園と懇意にしていただいている他園の脇を通りました。
この果樹園は多摩川の沖積層の平野部にあるせいか、実家のような火山灰土壌の丘の果樹園とは全然様子が違いました。
たぶん平野部の方が2〜3日くらい早く成長が進んでいるように感じました。
同じ市内でも違うものだなぁ、と。
次回は少し先ですが、楽しくお手伝いしたいです。
☆おまけ☆
二ヶ領用水(にかりょうようすい)という江戸時代〜明治時代の農業用水路の八重桜を見てきました。
大正頃から工業用水としての需要があったのですが、昭和に用水路の整備が進んできたら、工業用水としては水量が少なくて用途が無くなったという用水路です。
今は遊歩道が整備されて、用水路としては役目が終わりましたが市民の憩いの散策路という役割になりました。
この日通過したのは、遅咲きの桜がとてもキレイでした。