映画『えんとつ町のプペル』を観てきました
西野亮廣 原作
吉本興業 製作
空を見上げることを忘れた町
えんとつ町で生まれ育った少年ルビッチ
だが頼もしく尊敬する父だけは
空の中の瞬く星の存在を信じていた
突然ルビッチの前から姿を消した
ルビッチの父だけがえんとつ町の上に広がる
無限の世界の存在を信じていた
その物語は美しく目映いばかりの絵と共に
テンポ良く小気味良く進んでゆく
窪田正孝や芦田愛菜や芸人藤森らの
個性豊かな声優達によって紡がれてゆく
感動あり
涙あり
ゴミの中から突然生まれたプペル
そのプペルは必然的にルビッチと巡り合う
不思議なプペルとルビッチの絆
ルビッチから聞いた空や星の話
そしてルビッチの行方不明の父の話
ゴミの中から生まれたプペル
父を失った淋しいルビッチ
二人は空を求めて力を合わせる
そしてプペルの脳の役割を果たしている物
それこそがルビッチの父そのもの
父の想いそのものだった
感動のフィナーレまで息をつく暇もない
父と子の絆に涙が出る
素晴らしい感動をありがとう
1月に初めて宝塚歌劇を三回も観劇
雪組の望海風斗と真彩希帆の退団公演
『fff ﾌｫﾙﾃｨｯｼｯｼﾓ 歓喜に歌え！』
私は娘と二人 宝塚の大ファン
娘は今回退団する望海風斗の大ファン
私は次期トップの彩風咲奈の大ファン
娘は今回の退団公演は5回も観劇
私は中学生の時からのファン歴
途中、結婚して途切れた時期もあったけれど
今また親子で宝塚を楽しんでいる
この退団公演はこれまでにも増して
セリフの一つ一つが心に突き刺さる
ベートーベンの生涯
不遇と孤独に彩られた人生
だが宝塚のこの公演では時にコミカルに
時に夢うつつに描かれている
これまでのベートーベンの持つイメージとは違う
当たり前に恋をする人間ベートーベン
当たり前に失恋する人間ベートーベン
当たり前に苦悩する人間ベートーベン
結婚できないと苦悩するベートーベン
音が聞こえないと苦悩するベートーベン
だが失聴する事で現れる謎の女
その女こそ彼の心そのもの
真彩希帆、演じる謎の女
その女とのやりとりがこれまでの彼の
暗いイメージを打ち壊す
ここに作、演出を手掛けた上田久美子先生の
センスが光る
生きる苦しみに対して全力でもがき抗い
あらゆる辛苦に対して最後まで
強靭に立ち向かい続けた人生を
美しく時にコミカルに
そして激しく、そして優しく描いて見せた
フランス革命後の混沌としたヨーロッパ
なぜかベートーベンが憧れたナポレオン
舞台での立ち姿がタカラジェンヌの中でも
随一美しい彩風咲奈が演じている
舞台に立つ咲ちゃんの姿はホントに美しい
そのナポレオンが皇帝に就いた事で
裏切られたと思ったベートーベンが
最後には夢の中でナポレオンとたわいもない
言葉を交わし合い夢を語り合う
ロシアの寒い雪原の中
ナノに何故だか心が温かい
久美子先生の演出がにくい
ナポレオンとの夢の中で再びベートーベンは
音楽への情熱を紡ぎ出す
ナポレオンが死んでベートーベンも
この世界に別れを告げる時が近づく
不幸の化身として現れたはずの謎の女
その女がベートーベンの心の中の音を弾く
それは暗く悲しい音ではなく
喜びのシンフォニーとして世界に響く
不幸を突き抜け歓喜に至れ
この言葉が心に突き刺さる
稀代の歌い手の二人が紡ぎ出す
素晴らしい歌の数々
心に染み渡ります
素晴らしい舞台でした
この素晴らしい二人の歌声を
次期トップの彩風咲奈こと
咲ちゃんがしっかりと受け取って
バージョンアップした雪組を
見せてほしいものです
大好きな咲ちゃん
多いに期待しています
雪組の皆さん
素晴らしい舞台をありがとうございます
