2023年 夏
危うく怪しい美しさを放つ医師フェルナンド役を和希そらが見事に演じた
2012年 渡辺淳一原作
監修·脚本 石田昌也
主演 早霧せいなで上演され好評をはくした
2023年 潤色·演出 樫畑亜依子により再演
原作「無影燈」
石田先生から自由にアレンジをとバトンを渡された
その主役の医師、フェルナンド·デ·ロッシ
外科医として優れた才能を持ち
かつては将来を嘱望された
その彼がエリートコースを捨て外科医として活躍しながらも奔放な言動や行動は周りの批判を集めていた
そんな危険な男と知りつつ時折、見せる温かさに新人看護師のモニカ·アッカルドは魅かれていく
そんな怪しげな魅力を持つフェルナンドだが彼は苦しみの中
冷静に死を見つめ、死を受け入れ、自分の余生の使い方を決断して行く
その悲しいまでの美しい決断
その決断を美しいと思える和希そら演じるフェルナンドの危うい美しさよ
孤高に苦しむ陰影をはらんだ男フェルナンド
そんな難しい役を見事に演じ切った和希そら
そして明るく最後には切なくモニカを演じた華純沙那
専科の夏美ようや五峰亜季
組長の奏乃はると
ライバル医師ランベルトを縣千
クラリーチェを野々花ひまわ
どの役も複雑な心の描写が必要
そんな難しい舞台を雪組の皆さんはそれぞれが見事に演じられていました
雪組の美しい皆様
素晴らしい舞台をありがとうございます
宝塚よ 永遠なれ