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おばあちゃんの知恵袋!

宙組『カジノ・ロワイヤル』を観劇して

2023-03-28 09:15:40 | 日記

宙組『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』

原作イアン・フレミング「007/カジノ・ロワイヤル」

 

脚本・演出  小池修一郎

 

 

1968年冷戦の時代

イギリスが誇る秘密情報部「M16」の秘密情報部員

ジェームズ・ボンドにソ連のスパイのル・シッフルを倒すように命令が下る

 

華麗なるカジノを舞台に繰り広げられる陰謀と策略

 

映画は言わずと知れたスパイ映画の王道

 

大人の男のカッコよさやスタイリッシュさを

男の色気を存分に発揮できる真風涼帆が演じる

 

そしてアクションはやはり、そこは宝塚

前作のハイ&ローのように曲の中でナンバーとして描かれる

 

そこが宝塚歌劇のいい所

 

戦いの残酷なシーンや惨いシーンも曲の中でジェンヌ達が美しく歌い踊る事で観る者の想像を駆り立てる

 

だから宝塚歌劇の舞台はどうしたってオシャレで美しい

 

ただただ観劇した後には爽快感が全身を覆う

 

 

 

そして潤花が演じるデルフィーヌは小池先生が作り出すオリジナル

ロマノフ王朝の末裔の彼女がストーリーの中でどのように成長して行くのか

 

 

そのデルフィーヌの恋人ミシェルを桜木みなとが演じる

彼は冷戦下で学生運動を行なう過激派のリーダー

でもリーダーのはずなのに少し頼りなく情けない

彼の場面には心がなごみ笑える場面も

 

そして次期トップの芹香斗亜

悪役のル・シッフルを演じる

が彼も完全無敵な悪役ではなく

どこか憎めないキャラクター

 

 

冷戦という時代背景だがどこかコミカルで愉快

ゆりかさん演じるボンドはあくまでスタイリッシュでカッコいい

 

しかしボンドを取り巻くキャラクターはどこかかわいい

 

 

そこがこの宝塚歌劇版007の面白さ

彼らは皆大真面目に事をなそうとしている

 

それが又おもしろい

 

 

 

そんな舞台の中でもボンド役のゆりかさんはあくまでスタイリッシュでカッコいい

 

ゆりかさんが動くと何とも言えない色気

ゆりかさんが腕を動かしただけで色気

ゆりかさんが脚を動かしただけで色気

 

何とも言えない色気がどこかしこと漂う

 

その色気をもう宝塚歌劇の舞台で観れないと想うと残念しきり

 

 

 

宙組の美しい皆様素晴らしい舞台を

ありがとうございます

 


花組『うたかたの恋』を観劇して

2023-03-18 11:40:26 | 日記

『うたかたの恋』は言わずもがな宝塚歌劇を代表する悲恋物

 

宝塚歌劇の愛と品格と華やかさに溢れる作品

 

初演は1983年雪組・麻美れい・遥くらら

その10年後1993年星組・紫苑ゆう・白城あやか

その後全国ツアー

1999年月組・真琴つばさ・檀れい

2000年宙組・和央ようか・花總まり

2006年花組・春野寿美礼・桜乃彩音

2013年宙組・凰稀かなめ・実咲凛音

2018年星組・紅ゆずる・綺咲愛里

これだけ再演を重ねた名作

 

 

 

そして初演から40年 再演から30年

 

それを記念して改めて大劇場で上演

 

花組トップスター柚香光と星風まどか

脇を固めるのは美しい水美舞斗や永久輝せあや聖乃あすか

 

潤色・演出  小柳奈穂子

 

 

この崇高な物語

愛と言う名で終わらす事の出来ない物語

 

愛するが故に政治的なあらゆる物から逃れ

純粋に生きて死にたいと願ったルドルフとマリー

 

 

純粋であればある程

死へと向かって行く2人

 

原作はフランス人クロード・アネ

 

重苦しい時代

第一次世界大戦前夜

皇帝の息子であるが故あえて世の中に背を向けた

 

ルドルフとマリーの切ない心情

 

 

この2人の余りにも切なく悲しい物語に涙が止まらない

 

 

余りにも華やかな世界の中

一雫の愛と悲しみ

それを見事なまでに演じた花組

 

 

その品格と気高さは唯一無二のもの

 

 

 

 

花組の美しい皆様

素晴らしい舞台をありがとうございます

 

 

 


宝塚歌劇『応天の門』を観劇して

2023-03-06 08:28:43 | 日記

春の気配を感じる今日この頃

宝塚大劇場で月組の『応天の門』を観劇

言わずと知れた美しい月城かなとが学問の神様と称される菅原道真を演じる

 

この『応天の門』は只今コミックバンチで絶賛連載中

 

若き日の秀才として誉れ高いがその才を持て余し政治や出世には興味のない若き文章生の道真

 

そして平安の色男で検非違使の長・在原業平

 

唐渡りの品を扱う勝気な女主人の昭姫

 

 

京の都で起こる怪事件の真相を解決していく歴史サスペンス

 

 

私は日本物が好き

宝塚で舞台化してくれる事で一層

自国の歴史を掘り下げて知る事が出来る

 

特に平安の時代には苦手意識があったから

美しい月城かなとが演じる事でより身近に感じる事が出来た

 

 

 

美しい月組の皆様

素敵な舞台をありがとうございます