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カーボンニュートラルで温暖化をストップ 幸せの国ブータンの試み

2016-07-25 14:32:42 | 日記
アメリカのプレゼンテーション
TEDで幸せの国ブータンの首相
ツェリン・トブゲイが語った

カーボンニュートラル

二酸化炭素の排出量と吸収量が同じこと




この服は特別なおめかしじゃない
下着ははいてますよ
これはゴという民族衣装
ブータンの男性は皆これを着ます
女性はこんな服
男性も女性も明るい色の服を着る
ただし男性だけが脚線美を見せつける
ユニークなのは民族衣装だけじゃない

ブータンはカーボンニュートラルの維持
というユニークな宣言をした

でも、その話をする前にまず私たちの物語 

ブータンはヒマラヤの山あいの小国

シャングリラ桃源郷と呼ばれている

でも実際は幸せな修行僧ばかり
集まっているわけじゃない

人口はわずか70万人

そんな小国が人口世界一の中国と
人口世界二位のインドに挟まれている

わが国は生き延びるために
最善を尽くす開発途上国

無事に生き延びています
というか繁栄しています

その理由は優れた国王たちに
恵まれてきたから

歴代の国王は国の発展に尽力してきた

持続可能な環境や文化を守りつつ
社会的発展を促進させ経済を成長させた

わが国は国民総幸福GNHを指標としている

1970年代第4代国王はこう宣言した
GNHは国民総生産より重要である

それ以来GNHはブータン発展の原動力となった

GNHは国民の幸福感向上を目指す先駆的ビジョン

でもブータンの経済規模は世界最小クラスです

GDPは20億ドルにも達しない

ここにいる誰かの個人資産の方が多いかも

それなのにブータンでは教育費が無料
全国民が無料で学校に行ける
頑張れば大学も無料
更に医療費も無料
診察や治療や薬は国の負担

それが可能なのは資源を慎重に活用しているから

そして価値ある発展というGNHの使命に
忠実でいるからなのです

経済成長は重要です

でも、そのために独自の文化や手つかずの
自然環境が損なわれてはならない

今後も独自の文化を大事にします

芸術 建築様式 食べ物 祭り 修行僧 僧院

それにもちろん民族衣装も

私は誇りを持ってこれを着ています
実はこれ世界一大きなポケットなんです
ここが入り口でぐるっと回って
こっち側までつながっている
私たちはここに何でも入れます
携帯電話や財布タブレット端末や本も
時には大切な荷物を入れることも

文化だけでなく自然も繁栄しています

国土の72%が森林

憲法で定めらせているんです
国土の60%以上が森林であることと

わが国の憲法は森林で国土を
覆うことを課している
 
そして、この憲法で国王は
民主主義も実現しました

国民は民主主義を望んでなかった

要求したこともない

でも国王は王政をやめて民主主義を
憲法に盛り込んだのです

それだけじゃない

国王は国民議会に国王不信任決議権を与え
国王は65歳で定年という
国王定年制も定めた

実はすでに退位した国王がいます

前国王である第4代国王は2006年に
惜しまれながら王位を退いた
当時まだ51歳でした

ブータンは国土の72%が手つかずの森

生物多様性が豊かな数少ない場所の一つ

だからカーボンニュートラルでいられる

気候変動が起きている中
カーボンニュートラルを維持している

これはすごいことです
世界中でカーボンニュートラルなのはわが国だけ

正確にはニュートラルじゃない
二酸化炭素の吸収量の方が多いのです
ブータンの二酸化炭素排出量は年間220万トン

わが国の森はその3倍も吸収できる

つまり他国の二酸化炭素も
毎年400万トン以上吸収しているんです

また再生可能な電力を発電し輸出もしている

その電力は近隣国の二酸化炭素排出量を
600万トン分も減らしています
2020年までに1700万トン分を減らせる
電力を輸出できるでしょう

潜在的な水力発電能力を半分だけでも
活用できたら年間5000万トンもの
二酸化炭素を減らすことができるでしょう
これはニューヨーク市の年間排出量を越えている

わが国は森で二酸化炭素を吸収し電力で
排出量を減らしています

世界の気温は上昇している
気候変動は現実です

その影響でブータンでは氷河が解け鉄砲水や
地滑りが発生し次々と災害が起きている
私は最近この湖行き驚いた
20年前ここは湖ではなく氷河だった
数年前に似たような氷河湖が決壊し
下流の地域を破壊した
一つの湖だけでも甚大な被害を
もたらすのに氷河湖は2700もある
ブータンは地球温暖化に加担することは
何もしていないのに
その悪影響の矢面に立たされる
貧しい小国にとって非常に厳しい状況です
でも手をこまねくつもりはない

だからこそカーボンニュートラル維持を宣言

2009年ブータンはCOP15で初めて
この宣言をしたが中央されなかった

各国政府は気候変動の責任転嫁に忙しく
小国が手を上げてカーボンニュートラル
維持を宣言しても誰も感心を持たなかった
2015年12月Cop21でもこの宣言を繰り返した

すると今度は聞いてもらえた
関心を持ってくれた

各国政府はついに気候変動の現実を
受け入れ団結と協力を決めた

すべての国が温室効果ガスの排出量を
減らすと約束した

気候変動枠組み条約にこうあります
約束草案が守られれば気温上昇を
セ氏2度未満に抑えられる

ところで私はこの会場の室温を2度
上げるように頼みました
暑いと感じたら私のせいです

すべての国が約束することが重要です

わが国の約束は
カーボンニュートラル維持

そのために行っているのが
まず地方の農家への無料の電力供給
電気代がタダになればマキを使わなくなる

更に持続可能な交通に投資したり
電気自動車購入に補助金を出したり

そして政府はペーパーレス化へ
クリーンブータン計画で国中をキレイに

もう一つの計画グリーンブータンに従い
国中に木を植えている

でもカーボンニュートラル戦略の中心は
やはり保護区で二酸化炭素の吸収源で
わが国の肺の部分
現在ブータンの半分以上が国立公園や
自然保護区として守られている
私たちはそれらを全て緑の回廊
野生動物の通路でつないだ

つまりブータンの動物は国中を
歩き回れるってこと
例えば一匹のトラ
標高250メートルのジャングルにいた
トラが2年後に標高4000メートルの
場所に現れた
すごい移動距離!
この最高の保護区を維持しなければ

私たちは密猟や鉱山開発や汚染を防ぐため
毎年予算を割いています
また保護区内のコミュニティーが
自然と調和する暮らしを続けつつ
森林を管理できるよう支援している
その費用は巨額
わが国の経済規模では環境保全対策費を
全て賄うことはできない
全額確保できるようになるまで
15年はかかるでしょう
でもブータンも世界も15年も
立ち止まっている場合ではない
そこで国王はブータンフォーライフを始動

それは一種の資金調達メカニズム
政府が自力で環境保全できるようになるまで

保護区を管理し守るためのもの

政府に資金力がつくまで
個人や企業からファンドを募る
ただし全額調達できるまで
運用を始めません
クラウドファンディングのようなもの
資金不足です計画が頓挫し投資が
無駄になるという心配がない
計画の期間は15年
何百万トンもの二酸化炭素を
減らせるかがかかっている
目標額に達したらそのファンドを使って
保護区を守り政府はその間に資金力を
少しずつつけていきます
15年たった時には自力で財源を確保
できるようになります
もうすぐ目標額に到達
すごくワクワクしています

世界自然保護基金WWFは
この計画の主要なパートナー

彼らの数々のサポートに心から感謝

カーボンニュートラル維持をどう守るか

自然環境をどう手つかずのまま保つか

みなさんの子供たちと世界のために

でも物語を語るより一緒に夢を見ましょう

私にはこんな夢があります

皆で力を合わせ指導力を発揮し
資源や情熱を結集させて
ブータンフォーライフを他の国に広げ
世界中の保護区を守る
多くの国が同じ課題に直面しています
彼らも豊かな天然資源を持っているのに
今それに投資する力がない

そこで地球規模のアースフォーライフ
始めませんか

この夢を地球の未来を気にかける
すべての人々のもとへ届けてください

一緒に夢を見ましょう
力を合わせ気候変動と闘い
地球を守りましょう

なぜなら、これは私たち自身の問題だから

服が違っていても問題は同じなのです

みなさん ありがとう




(○´∀`○)




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1 コメント

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ブータンフォーライフ (オペラ)
2016-10-05 09:08:04
今日本に、一番欠けているのがこの国にあるからすばらしい。
しあわせを感じる事が出来る国なんてうらやましいです。
人と人の間に壁がなくて今を生きてるのが素敵です。
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