だめな自分を許す

子どもが不登校の頃、その前、母親になった時、結婚した時、就職した時、学生の時、子どもの時。

いつを振り返ってみても自分という人は結構張り詰めていたなぁと思います。

中学の頃からはちょっと楽しい人と言われることも増えたんですが、それはネガティブな感情をとことんごまかしていたかもと思います。

先生に「お前は何か謝る時とか頼み事がある時はいつもニヤニヤしている」と言われました。緊張するとつい笑ってしまいます。

今はだいぶ自分の緊張をゆるめてゆるめてゆるめていて、そうすると張り詰めてた時に自分がしたことを思い出して「ハッ」とするんです。あの時どうしてあんなに人を責めてしまったんだろうと申し訳なくなったりしています。正しさなんてないのに、どうしてあんなに全力で裁いたんだろうと、恥ずかしくなります。

自分の存在を脅かす人に刃向かっていく姿勢は、保育園でけんかして友達に噛み付いていた頃と何も変わっていません。

臆病な犬ほどよく吠えるやつです。不安でたまらないのです。自分を守るためには戦うか逃げるかの緊張状態で臨戦体制に入っていたんですね。

今のような穏やかな環境だと、過去に比べたら人に対しても自分に対しても穏やかでいられることが多いので、外で人に噛み付くこともないし自分を許せることが多いです。

自分の気持ちがポジティブで穏やかなら平和に暮らせます。でも少しでもネガティブに傾くと不安だし、こんな自分ではダメだという気持ちが出てきます。ダメな自分にはなかなかオッケーが出せないのです。

あーまた我が子が微妙な顔をしている。私の言動がきつかったんだ。仕事もしてなくてこんなに環境良くなったのに、まだまだ私はトゲトゲしたものを抱えているんだ。先は長い。

まだだ、まだまだ自分の理想の穏やかな境地に辿り着けない、、とできない自分をいつも裁いていることが分かってきました。

そこで自分の理想通り平和に暮らせた時だけ自分にオッケー出すというのはやめて、理想通りできなくても許すのはどうだろう。と自分に語りかけてます。

最近のことで言いますと、娘のお菓子作りを手伝ってほしいと頼られ、娘のやり方にちょっとイライラしてきて穏やかを繕ったけど冷たい感じで手出し口出ししてしまいました。

娘はしょんぼりした様子。。

ラッピングもなんなら私がもっときれいにやり直したい気持ちが出てきて、なんなのこのモヤモヤした気持ちは？とベランダで一人でお茶飲んで日に当たりながら考えてみたんです。

すると、自分の中学の時の友達関係というかその時感じた緊張感をずっと大切に持っていることに気が付きました。

プレゼントするものはちゃんと可愛く作らないと恥ずかしいというか、友達の作ったものより自分の方が劣っていてみじめな思いをしたくない！という気持ちがありありと感じられました。娘が娘の友達にプレゼントするものなのに、私は自分の過去を投影していたのですね。

（自分のことしか考えてないので小さいことを言っていて情けないのですが、そのまま受け止めたいのでそのまま書いてしまいます。）

いつも自分の立ち位置が分からなくて、人に嫌われたりバカにされたりしないように、カッコよくしなきゃいけないと緊張していました。40越えても未だにその気持ちを抱えていたんですよね。だいぶ力を抜いてかっこ悪い自分もさらけ出せるようになった気がしますが、まだ残っていたことに気づけました。

だから、「色々抱えてるんすね」と自分に優しく声かけし、イライラして不安で寛容になれない時の自分も許すことにしました。

そうすると、誰かに慰めてもらわなくてもセルフで心がすーーっと軽くなります。

自分を本当に許して優しくできたら、人や社会に対しても本当の優しさが出るのかもなとよく思います。

でも、まだまだだ、もっと立派な人格にならないと社会の役には立てないし、自分にオッケーなんか出せない、と自分を頑張らせたり奮い立たせたりして無理して走り続けたら自分の車のエンジンから煙が出そうです。

自分の車をよーく点検して、ネジが飛んだり壊れたりしているところを優しくケアしながら無理せず走っていけばいいのかな。

道に迷ったり事故ったりしてもまた直してゆっくり進めばいいじゃない、と書いてるうちに希望がわいてきました。

くうあり