突然転がり込んで来てお世話になりました。と言う母上様。
み〇〇さんに優しくして頂いて毎日美味しいおかずも作ってもらってありがとうございました。
〇彦に私の事を良い様に言ってくれてありがとうございました。
〇彦も諦めて私の面倒を見てくれたんだね。
これからはみんなが良い方向に行くんだね。
嫌になっても我慢してそこにいる様にするから。
すまないね.....迷惑をいっぱいかけて....
昨夜は色んなことを言われました。
ここまでの会話は認知症とは思えないほど私達に感謝の言葉をたくさん
言ったのです。
本当にびっくりして....誰か他の人が言っているかのようでした。
この時はしっかりと自分の息子だと認識しているのです。
突然と言うのは今まで36年間一緒に住んでいたことはすっかりと忘れているらしく
首の骨折から突然世話になりに来たのだと思い込んでいるらしいのです。
入院前は北海道に住んでいたと思っているらしいですね。
そして....手紙は書けないからごめんなさいね。
いやいや.....母上様、手紙を出すくらい遠い所ではないのよ....
私がいつでも行けるところですから......
私はそんな母上様の言葉を聞いてちょっと涙が出そうになりました。
これで良かったのかと.....本当に本当に.....悩んでしまいました。
母の時もそうでしたから....自分の心が落ち着くまで何年も掛かったのですから....
でも..母上様はこれから私達とは別なところで生活すると言う事には納得している様です。
そして....私は明日から倶楽部へ行くの?と聞くのです。
うん? 倶楽部~そうね...倶楽部って言えば倶楽部だわね。
老人倶楽部~母上様が名付けたこの施設の名前
母上様が........年寄りの集まりはなんだかパットしないから倶楽部って言った方が
洒落ていて良いよ。って言うのです。........はぁぁ.....母上様....参りました
母上様はもともとお年寄りの集まるところは苦手だったのです。
民謡も嫌いで好きなのはクラッシックでした。
と.....その時.....〇彦って.....私の息子かい? 誰?......~~
正常に見えても.....そうではないのですね.....
でも、さっきのしっかりした言葉は....??? 不思議でたまりません。
そして...
細やかですが今日の夕飯は母上様の好きなうなぎと茶わん蒸しにしました。
今日は特別にワイン付です。
母上様が言う老人倶楽部......穏やかな生活が待っています様に.....