数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

人と会う力

2020-06-17 08:29:13 | 読書
 最近、意識的に人と会うようにしている。仕事の関係で、予備校で教えていると、職場では、挨拶する程度の同僚教員との会話も少なく、1年を振り返っても、この1年間で、職場の教員で、まだ名前すら知らない、話もしたことのない講師もいるくらい。

 仕事が変わって、1年、電車で通勤するため、これまでの車通勤と違って、人はよく見るが、話す機会は減ったかな。無駄話をすることも減ったが。

 転勤で、学校が変わった時もあったが、同じ教員だという関係で、物理的な距離も変わらず、それまでの人間関係とも大きな差異はなく、過ごしてきたが。三重県から名古屋という地での転勤、それも高校教師から予備校教師への転身でもあり、人間関係の変化も大きくなった。とはいえ、60歳を過ぎて、今更感もありで1年を過ごしてきたものの、こういう機会に新たに連絡を取ることで、疎遠になっていた関係から新たな関係ができることもあると考え、何人かに挨拶代わりに連絡を取ることに。

 学校時代によく情報交換をしていただいた予備校の営業担当のTさん。今年から単身赴任で大阪に転勤とか。そういえば、2年ほど前に転勤があるかとも話していたことを思い出す。滋賀県が担当らしく、私の教え子が滋賀にいるので、一度是非と話す。これを機会にとその教え子にも連絡を取ると、懐かしく話しが弾み、これを機会に、教え子にも何人か連絡を取ることに。皆今は仕事も最前線で忙しく頑張っているようで、また是非会いたいとの言葉になんだか力をもらう感じです。連絡する前には、少し力が入る感じですが、それは心の扉を開ける力かもしれない。

 そんな今の時期に、たまたま予備校の近くのジュンク堂で買ったのが、

著者の岡崎武志さんは僕より3つほど年下の作家?です。ここには、人に会うという関係性の中での自らの成長や生き方への仕事へのインパクトというか、原動力になるものを教えてくれています。何度も読み返したくなる本というよりは、辞書のように読んでしまう感じもある、そんな本。この人は京都の立命館大学だったので、京都のどこかで学生時代、すれ違っていたかも。本の中には、懐かしい喫茶店の名前も。シアンクレールという喫茶店、今はもうなくなってる。人の書いたものだと昔の感じがするけど、自分の中でも思い出として、つい最近のような感じです。そんな話ができる人も少なくなってきたような気がする。でも本の中では、すぐに打ち解けて話が聞けるそんな青春の思い出かな。

 

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