ギター弾きのひとり言

ギターと音楽が趣味の私のひとり言を気が向くままに書いています。

真空管の音に魅せられて!(TU-879S編)

2007-11-23 | オーディオルーム
エレキット(イーケイジャパン)のTU-879SはTU-875が
一発で動作したのに気をよくして、と言うかあっけなく
出来てしまって、物足りない気がしてまだ何か作って
みたくなりました。何を作ろうか、考えた挙句、
パワーアンプを作る事にしました。昨年3月末のことです。
※画像は昨日のTU-875編にあります。左側がTU-879Sです。

私は以前知人から要らないからと、GE製の8417(6GB8)を
8本貰いました。この球はアンプではなく、何かの装置
で使用していたらしいのです。それに稼働時間も僅か
との事で、かなり程度の良いものでした。
この8417を何とか使えるキットは無いものかと、インター
ネットで調べてましたら、8417ではないが東芝製6GB8が
どうやら使えるらしい、しかもなかなかの評価でしたので
再びエレキットのTU-879Sを組み立てる事にしました。

TU-879Sはシングルアンプで、標準で付属している球は
6L6GC(EH)です。この球では最初の動作確認の時に少し
聞いただけなので、何とも書きようがありません。
動作確認終了後、即刻8417(6GB8)を取り付けて、ずーっと
使っております。ドライバー管の12AX7は標準でCCI製が
付いておりますが、音が中高域に偏っている傾向があるので
松下製の12AX7Tに交換しました。

8417の音は、大変元気が良くて、低域から高域までしっかり
出ます。また特に中低域にかけて、押し出してくる感じが
有り、音楽を聞くというより、聞かされていると言った表現が
ふさわしいかも知れません。多少艶っぽい感じもありますが、
私は好きな音です。ある程度立体感も表現されてますし
楽器の音もリアルです。300Bアンプが来るまでは、この
アンプが殆どメインアンプでした。

TU-879Sを友人宅に持ち込んで、JBL4312Bで鳴らした所
その音に大変驚いた様子でした。友人もマランツのSM9と
LUXMANのプリアンプ、スピーカはJBL4312Bを持っており
オーディオ好きな方ですが、ここ数年、オーディオ熱は
すっかり冷めてしまい、BOSE AW-1Dという2?万円という
馬鹿高いCDラジカセで殆ど音楽を聴いていたようです。
でも、このラジカセ本当に音が良かったです。

TU-879Sを見た友人は、こんな小さなアンプでしかもキット。
更に出力もたったの8Wと、半分以上馬鹿にした様子でしたが
スピーカから出た音のリアルさ、迫力、これで8W?とビックリ
しておりました。そうなんです、これが真空管アンプの凄い所
なんです。トランジスタアンプと比べると格段に部品数が少ない
ようするに、回路が簡素な為音声信号の劣化が殆どなく増幅
されるんです。また真空管アンプには出力3倍説というのが
あり、8Wですと、24W以上の実力になると言う話もしました。

とうとう友人に真空管アンプの火を付けてしまいました。
友人はまだ自作する自信がないとの事と
メーカー製が良いと言うことで、東京サウンドの
Valve100SEを購入しました。ところが、私のTU-879S
の音とは全く違う音で、真空管らしい音はするのですが
力や元気さ、音のリアルさの違いに、落胆しておりました。
程なく友人はそのアンプはすぐに売ってしまい、続いて
LUXMAN SQ-38Signatureを中古で購入してきました。
しばらくはそのアンプを使っておりましたが、数ヵ月後
どうしても私のTU-879Sが欲しいと言うことで、譲る事に
しました。私もTU-879Sの音が気に入っていたので、もう一台
製作しました。
友人はその後キット製作に挑戦し、TU-880を製作しました。

メーカー製アンプも跳ね除けてしまったと言うエピソード
がこのTU-879S 8417バージョンにできてしまいました。

尚、友人宅に行ったTU-879Sも再度製作したTU-879Sも
どちらも、AC電源をインレット化し、ラインケーブル
交換、スパークキラー付加等若干の改造を行っております。
カップリングコンデンサ等も交換してみると良いとは
思いますが、今はこのまま使っております。
ハンダは、銀と銅入りのオーディオ用を使いました。
TU-875も同じハンダを使用しております。
予備の8417もあと4本あるので、当分いや一生使えると
思います。

※ここでご注意
 TU-879Sは回路変更することなく、EL34(6CA7)、KT66、KT88
 への球の交換ができますが、メーカー(イーケイジャパン)
 では、8417や6GB8への交換は保証も推奨もしておりません。
 もしこの記事をみて実施する場合は、ご自身の責任において
 行って下さい。当方でも保証いたしません。

TU-879Sは先にも書きましたが、EL34(6CA7)やKT66、KT88と
交換して楽しむ事ができます。友人は、色んなメーカーの
EL34(松下、ムラード等)や東芝製6G-B8HiFi、KT88(GoldenDragon)
等を購入して交換して楽しんでおります。
しかし、最後はこの8417に戻ってくるというんです。
私もGEC製のKT66を持っていますが、やはり8417が一番
安心して聞けるのです。

球には良くないかも知れませんが、朝、出勤前のほんの15分程度
毎朝鳴らしております。
尚、TU-879Sは普段はスピーカはKEF RDM2に接続しております。
RDM2は小さいながらも、中型スピーカクラスの音を出します。
また楽器の音色は、スターリングよりRDM2の方がリアルに聞こえ
ます。

以下に仕様を記しておきます

■TU879S仕様
●使用球:6L6GC×2、12AX7(ECC83)
●定格出力:8.5W + 8.5W(8Ω負荷時)
●適合スピーカ:3.2~5Ω、6~16Ω
●残留ノイズ(8Ω時):0.26mV (WIDE)、 0.035mV (IEC weighting)
●SN比(8Ω時):90dB (WIDE)、 107.5dB (IEC weighting)
●周波数特性(-3dB):20Hz~43,000Hz
●入力抵抗:75kΩ
●定格入力:430mV
●入力端子:ライン入力×2系統 (RCAジャック)
●電源:AC 100V 50/60Hz
●消費電力:70W
●サイズ:W154×H150×D400mm(突起部を含む)
●重量:約6.5kg

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