自閉スペクトラム症のコミニュケーション障害について
自閉スペクトラム症の特徴の1つにコミニュケーションの障害がある。
相手の気持ちを想像することが出来ない
「こんな事を言ったら嫌われるだろうな」
「こんな事を言ったら怒るだろうな」
「こんな事を言ったら悲しむだろうな」
などということが分からないので
「その髪型似合っていない」と言ったり
せっかく作ってくれた料理に「食べれない」と言ったりしてしまう。
また、曖昧な表現が理解できないため
「好きだ」と、告白して「ちょっと無理」などと言われると、ちょっと無理なだけで、「頑張れば好きになってもらえる」と積極的に頑張ってしまう。
そして、はっきり言ってもらわなければ分からないので「また今度ね」などと言われると気持ちが悪い。
「それはいつなのか」
気になって仕方がないのだ。
また、適当に返事が出来ないので、「はっきり断る」し「はっきり否定する」
そしてそれを相手にも求めてしまう。
露骨に拒否をしたり、断ったりすると気分を悪くするんじゃないか…という想像が出来ないのだ。
冗談も通じないし、聞き流すことも出来ない。
バカにされると本気で怒るし、相手が間違えたことを言っているな…と、思ったら訂正せずにいられないのだ。
「空気を読めない」のも特徴のひとつだ。
「この前Aちゃんの事を嫌いと言っていたのに、なぜ今一緒に遊んでるの?」と、本人達を前に聞いてしまったりもする。
文字通り受け取るので、比喩も伝わりにくい
「手が離せない」「首を長くして待つ」「口が塞がる」などに疑問を持たずにいられない
だから「変わってる」「面倒な人」「扱いずらい人」「常識がない」などと思われてしまう。
違うのだ
「分からないだけなのです」
周りにこのような人がいたら、特徴を理解し、はっきりと具体的に、伝えてあげて欲しい。
「〇日の〇時に遊ぼう」
「女性の容姿については何も言ってはいけない」
「食べれないものは事前に伝えてね」……
そして、周りの人にも「彼に冗談を言ってはいけない」と伝えて欲しいし、「彼は決して悪気がある訳ではなく、嘘がつけない超真面目な人なんだ」と理解を促して欲しい。
彼らはこれらの特徴を努力や訓練で消すことは出来ない。
周囲の環境と理解が彼らの生活を大きく変える力になるのだ。