自閉スペクトラム症の子には想像力の苦手がある。

これから何が起こるのかワクワクするのではなくビクビクする。
新学期、担任は誰なのか、どこの教室に行けばいいのか、友達は誰がいるのか…
ワクワクではなく、不安になるのだ。
新しい環境、新しい仲間との出逢いにトキメキません。
そして慣れない人に馴れ馴れしく話しかけてもらいたくないし、挨拶もされたくない。
校門の前で毎朝のように「挨拶運動」活動をする学校が多いが、これも嫌で嫌でたまらない。
大きな声で挨拶をされ、そして挨拶を返さなければ注意をされる。
下を向き、力の限り挨拶を返すが、「もっと元気よく!」「朝ごはん食べてきていないのか?」などと言われてしまう。
大きな音も苦手なのに、知らない人に大きな声で挨拶され、ビックリしているのだ。
自閉スペクトラム症の子が笑っている時
それは本当に楽しくて笑っている訳ではないことがある。
怖い時にも笑うのだ。
それは「笑って欲しい」「怒らないでほしい」という願いから笑っている。
しかし、それをわかってもらえず「何をヘラヘラしているんだ」と、余計に怒られてしまう。
また、本当は面白くないのに、相手に合わせて笑っていることもある。
自閉スペクトラム症の子供と話をする時、決して「おちょくったり」「失敗を笑ったり」してはいけない。
学校の先生で、たまに「子供をからかって笑う」先生がいる
もちろんバカにするつもりはなく「お前は可愛いやつだな…」という意味が込められているのかもしれないが、そのように受け取ることが出来ないからだ。
だから決して自閉スペクトラム症の子にしてはいけない。
彼らはいつも真剣で一所懸命だ。
子供扱いをせず、顔見知り程度の大人と接するような言葉がけが無難である。
