肩が痛い。
年末から肩こりがひどく、そして痛い。
首を曲げるとピキーンとくる。ピキーンと。
巨神兵はそんな俺様を労る気はさらさらないようで、
激痛で顔をゆがめる俺様の後に回っては、わざと呼んで振り向かせようとする。
で、痛いからと振り向かないでいれば怒り出す。
まったくもって忌々しい。
治ったらヤツの両肩に岩山両斬波をお見舞いしてやろう。
そんなことはおいといて、この肩の痛み、ある人はそりゃ四十肩だと言う。
いやそれは違う。断じて四十肩とは違う。
大学生とフットサルしても技術は負けるが体力は大勝利するこの俺様の肉体が老化するはずがない。
だからこの肩の痛みは、きっとどこかで誰かを“しょって”きたからだと思うことにした。
年取ればそれだけ背負うものも多くなるわけで、
多くなれば多くなるほど何を背負ってるかわからなくなってくるわけで、
だからどこかで知らない誰かを背負ってきてもそれは致し方ないことなのだ。
そして知らない誰かの重みで肩が痛いのだ。きっとそうなのだ。
今日も肩が痛い。
痛いと言うことは、今日も誰かを肩にしょっている。
それにしても俺様の肩がそんなに居心地いいのだろうか。
おい、どこの誰だか知らないが、俺様の肩もそろそろ飽きたろ?
気に入ってくれたのはうれしいのだが、
これ以上背負うものを増やすなと俺様の狭い肩が悲鳴をあげてるのだ。
君を面倒みるほど俺様も余裕はない。それでなくても日々の重みで押しつぶされそうなのだ。
だからそろそろおウチに帰っておくれ。
追伸:バカなこと言ってないで病院行こうかな……。