結局は笑いたい。
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bloodthirsty butchers『アカシア』
ブッチャーズ語るならまずは『kokorono』…ところがどっこい。
アルバム『荒野ニオケルbloodthirsty butchers』の収録曲。
あれは15年前の、独身最後の冬のはなし。
家族の不幸や仕事のトラブル、さらに結婚前の不安などなど、
様々なことが一遍に重なってもう無理! と、パチンコ屋にしばらく入り浸ってたことがある。
今思えばあれはマリッジブルーだったのだろうか。男でもなるのか知らんけど。
とにかく目の前の現実から逃げたくて逃げたくて、逃げた先がパチンコ屋。
現実逃避の先がパチンコってのもチキンな俺様らしくて笑っちゃうけど。
仕事以外は朝から閉店までパチンコを打ち、駅前のラーメン屋で遅い晩飯をとり、
誰もいない家に寂しく帰るという、そんな自堕落?生活をしばらく続けてた。
で、酒を飲みながら聴いてたのがブッチャーズの『荒野ニオケル〜』。
クソ寒い部屋でミニコンポから流れる『アカシア』を聴きながら、
ひとり酒をあおって唇噛み締めてた(マジやで笑うなよホント辛かったんだよぉ)あの冬。
あの冬も今年のように寒かった。いやホント寒かった、いろいろと。
あれから15年。
吉村秀樹が亡くなってしばらくブッチャーズは聴けなかったんだけど、
昨日久々に『荒野ニオケル〜』を聴いた。ヘッドホンから『アカシア』が流れてきた。
沁みた。
イントロ聴いただけで溢れそうになった。いろいろと。
そういや数年前にTwitterで簡潔ながらこのことをつぶやいたら、
吉村さんからリプライもらってビックリしたっけ。
当時はマジで笑えないような状況だっただけに、この曲聴くと感慨深くなる。
今は何かに押しつぶされることもないけど、もう孤独の重みには耐えられそうもないな、と。
こんな寒い冬なら尚更。