『Love in a Car』The House of Love
たぶん誰も知らないであろうイギリスのバンド、ハウス・オブ・ラヴ。
ハウス・オブ・ラヴは知らなくても『クリエイション・レコーズ』なら80sインディ好きならご存知かと。
あのジザメリやマイブラがいたクリエイション所属のバンドの1stアルバム収録曲。
10代最後の春先、桜が五分咲きの早朝の公園(朝6時!クソ寒かった!!)で彼女と別れたその日も、
家に帰って膝小僧抱えて鼻水垂らしながら(か、花粉症だからね!)聴いたのはハウス・オブ・ラヴの1st。
別れた理由が納得いかずに「午後7時に駅前で待ってるから!」と、
勝手に約束し終電まで駅南口で待ちぼうけした日(これまたクソ寒かった!!)も、
ポケットのウォークマンに入ってたカセットはこのハウス・オブ・ラヴの1st。
きっとキミはこない山下達郎じゃなくて、ハウス・オブ・ラヴの『Love in a Car』。
繊細で儚いメロディと、ガイ・チャドウィックの囁いてるようで全く囁ききれてないボーカルが、
失恋の心に響いて響いて傷口さらにおっ広げ。
いやぁ、思い出すなぁ。こっぱ酸っぱずかしい青春の1ページ。
ホント思い出したくないんだけど、桜の咲くこの時期にこれ聴くとイヤでも思い出しちゃう。
だって、今でも好きなんだもの。
厳しい寒さも緩み、桜の開花とともに新しい何かがはじまりそうな、そんなウッキウキのこの季節に、
はじまるどころか何もかも終わっちまったハートブレイカーにオススメ。
イントロのギターの切なさが傷口に塩塗り込むようで、さらに凹んで再起不能になる可能性アリ。
俺様は立ち直ったけどな。一週間ぐらいで。
そういや南口の大きな桜は満開だったなぁ。
ちなみにその元彼女は実は嫁だったりする……
ワケないない。漫画じゃないんだから。
さらにこのハウス・オブ・ラヴ、当時マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと対バンで来日が決まっていたが、突然中止に。
どうやらチケット売れなかったらしい。マイブラも『ラブレス』リリース前で無名だったし(この2年後に単独初来日)。
失恋で憔悴しきった体にムチ打って、朝早く並んでチケットゲッツ!してたのに!!