13~15日、北アルプス/燕岳(つばくろだけ・2762.9m)-大天井岳(おてんしょうだけ・2921.9m)のガイドを行いました。夏の北アルプス、シーズン・イン。
再び南下した梅雨前線と、日本列島を覆った上空の寒気(500hPa面でマイナス6~9℃)の影響で天候不安定な三日間。当初の計画では、最終日に常念岳(じょうねんだけ・2857m)を往復する予定でしたが、明け方まで風雨に祟られ、参加者の皆さんにとっては常念小屋から無念の下山。
13日、曇り時々雨。
17:45燕山荘(えんざんそう・2712m)着。気温10℃。後方に燕岳(左上)。
海の日を含む三連休。予想通り、小屋もテント場もいっぱい。
14日、曇りのち風雨、時々晴れ。
朝一番で燕岳を往復。5:00ころ南側の雲が一瞬切れ、富士山とその右に南アルプスを望む。
小屋で朝食後、10~15m/sの北西風と冷たい雨が吹き付ける表銀座縦走へ。
10:25 大天井岳山頂は、余力のある人だけで。7℃。
当日は、荒れ気味の天候の下での行動が参加者の皆さんを疲労させました。が、大天荘での暖かい豚汁定食と休憩が、元気を与えてくれてホッ…。「条件が厳しい時でも行動できるゆとりがありますか?」…自分が登る山を選ぶ基準です。
12:00 常念小屋を目指すころから、天候は少しずつ回復。奥に常念岳。
東天井岳(2814m)南側の雪渓。
14:35 常念小屋(2466m)着。槍・穂高連峰(奥)は、残念ながら今回の山行ではお目にかかれず。
15日、風雨のち晴れ。
7:20 常念小屋より下山開始。天候は急速に回復。(苦笑)
胸突八丁(むなつきはっちょう)の下にも雪渓残る。
11:58 ヒエ平登山口へ下山。20℃の暑さが、一気に応えました。
期待の高山植物たち。コマクサがほぼ満開だったほか…
ウラジロナナカマド(裏白七竈/バラ科)
ハクサンチドリ(白山千鳥/ラン科)
タカネスミレ(高嶺菫/スミレ科)
アオノツガザクラ(青の栂桜/ツツジ科)
ニッコウキスゲ(日光黄菅/ユリ科)
センジュガンピ(千手岩菲/ナデシコ科)
…などが続々。
しかし今回、天候に恵まれないまま3000m級の山の洗礼を受けた参加者の皆さんが一番喜んだのは…
大天井岳直下での、ライチョウ(雷鳥/キジ目ライチョウ科)親子との遭遇。
写真ほぼ真ん中に親鳥(メス)がいます。さあ、ヒナは何羽写っているでしょう?(笑)何度見ても癒される光景です。
(答)3羽(写真右半分に、すべて後ろ姿で)
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