多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

たま百景一景 《春②》

2011-05-22 18:14:53 | 日々のこと

忙しさにかまけて…?ご無沙汰しております。

多摩の旬をまとめてご紹介。

〈5/14 御前山(ごぜんやま・1405m)
(檜原村・奥多摩町)
P1060574
芽吹きの御前山山頂は、大賑わい。

P1060576
その名も大ブナ尾根を…(写真の木はミズナラですが)
P1060579 
奥多摩湖を目指して下りました。今冬の乾燥で、水量が少ないのが心配。

足元には…
P1060572
ヤマウツボ(山靫/ゴマノハグサ科)と…
P1060578
ギンリョウソウ(銀竜草/イチヤクソウ科)

前者は樹木の根につく寄生植物、後者は菌類から養分を得る腐生植物。いずれも葉緑素がありません。色とりどりの花で賑わう春の森林(もり)にあって、独特の存在感を漂わせていました。

〈5/15 川苔山(川乗山=かわのりやま・1363.3m)
(奥多摩町)
P1060582
東側の大丹波川(おおたばがわ)沿いから登りました。新緑がまぶしい。

P1060595
ツキノワグマ(月輪熊/食肉目クマ科)にかじられた指導標を発見。クマの体毛が付着していました。

奥多摩ではよく見られる光景。表面の塗料?に惹かれて、決まって新しいモノをかじってくれるので困りものです。
(苦笑)

P1060596
稜線の新緑はこれから。

P1060597
川苔山山頂から西方を望む。写真真ん中やや右奥に、東京都の最高峰・雲取山(くもとりやま・2017.1m)。

長い赤杭尾根(あかぐなおね)の下りでは…
P1060601
ウラシマソウ(浦島草/サトイモ科)に、初めてお目にかかりました。

花序の先の付属体が長く伸びることから、それを浦島太郎の釣り糸に見立てた名とか。何とも不思議な姿です。「自然界にムダなものはない」としたら、この“釣り糸”はいったい何の役に立っているのでしょうか?

〈5/18 高尾山周辺
(八王子市)
P1060666
ゴルジュ(=切り立った岩壁に挟まれた渓谷)と新緑が、深山幽谷の気配。

一年ぶりに出逢った…
P1060661
オウギカズラ(扇葛/シソ科)※
P1060656
花が小さく、色が濃い個体も!最初は、同じ植物とはわかりませんでした。

奥多摩ではなかなかお目にかかれない種ですが、ここ高尾山周辺では普通に見られるとのこと。得した気分になりました。(笑)

こちらはユニークな…
P1060667
サツキヒナノウスツボ(五月雛の臼壺/ゴマノハグサ科)

花がまさに、真っ赤な壺の中からお姫様が顔を覗かせているような愛らしさです。

控えめですが…こちらもなかなか美しい。
P1060671
ルイヨウボタン(類葉牡丹/メギ科)

地味な緑色の花…に見えるのは、実は萼片です。その名の通り、葉がボタンに似ているのが特徴。夏以降につける種子は渋い藍色。私が好きな植物の一つです。

多摩の自然が、活気づいています。

※オウギカズラについては、2010/5/31の本ブログ「静かに見守りたい-オウギカズラ」参照





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