8日、仕事の下見で、長野県下水内(しもみのち)郡栄(さかえ)村にある鳥甲山(とりかぶとやま・2038m)へ。
苗場山(なえばさん・2145m)と鳥甲山の山間を貫く中津川渓谷。長野・新潟の県境をまたぎ、全長約22㎞に及ぶこの渓谷沿いに点在する12の集落を総称して「秋山郷(あきやまごう)」と呼ぶ。日本有数の豪雪地帯、厳しい気候風土により、近年まで独特な生活様式や文化が育まれ、保たれてきた。(「秋山郷探訪マップ」ほか参考)
その奥深い秋山郷に、鳥甲山は位置する。JR越後湯沢駅からバスに揺られて約2時間。梅雨前線の影響とアプローチの長さも考え、前後合わせて三日間のゆとりをもって現地入り。同村・小赤沢(こあかさわ)の民宿「苗場荘」を拠点に、岩壁連ねる鋭峰を目指しました。
初日の7日は大雨…しかし、翌8日には予想通り青空が覗き、満を持しての入山。
苗場荘に車を手配してもらい…
5:40 ムジナ平(標高1020m)より登山開始。気温13℃。
先着の自家用車あり。
歩き始めてすぐに…
ブナ(橅/ブナ科)の巨樹が続々と…さすが、日本海側の山。
稜線へ。
白嵓ノ頭(しらくらのあたま・1944m)
東に、苗場山の頂稜のびやか。
カミソリ岩。ルートは、稜線の手前直下を巻く。
来し方を振り返る。
山頂。22℃。
縦走路は高木が少ないため、強烈な日差しが暑い!今シーズン一番の汗をかきました…(苦笑)
西に…
妙高・火打(真ん中上)と…
北アルプスが近い!
屋敷への下山路から、鳥甲山を振り返る。
標高2000m余りにも関わらず、日本海側の豪雪地帯に位置するため、森林限界を抜いている山頂周辺。
アカモノ(赤物/ツツジ科、別名イワハゼ)
ハクサンチドリ(白山千鳥/ラン科)
ニッコウキスゲ(日光黄菅/ユリ科)
シロバナタカネグンナイフウロ(白花高嶺郡内風露/フウロソウ科)
…高山植物たちが、初夏の色を競い始めていました。
屋敷コースも、豪雪地特有の湿った急坂が連続し、滑りやすい。
12:35 屋敷登山口(860m)へ下山。
「第二の谷川岳」とも呼ばれる鳥甲山。一般ルートながら、急登に急降下、岩場、ヤセ尾根、崩壊地、絡み付いた木の根、泥化した道…が連続。指導標なども最低限しか整備されていないため、臨機応変に対応できる技術と体力をもつ経験者向け。玄人好みのする名峰でした。
栄村・小赤沢集落より鳥甲山の稜線を望む。
(山頂は右上奥、この場所からは見えない)
今回の訪問でお世話になった…
苗場荘さん。
天然イワナの刺身と塩焼き、シカ肉の石焼き、クマ肉のミニ鍋、各種山菜料理…郷土料理の数々と、明るく元気な奥様のおもてなし。これで一泊二食6800円也!秋山郷を訪れるなら、オススメの宿です。
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