「岩の殿堂」穂高岳。主峰の奥穂高岳(3190m)をはじめ、涸沢岳(からさわだけ・3110m)、北穂高岳(3106m)、前穂高岳(3106m)、西穂高岳(2909m)など、3000m級の高峰が乱杭歯のように連なる。
1893(明治26)年、「日本アルプスの父」イギリス人宣教師ウオルター・ウエストンが、名ガイド上條嘉門次(かみじょうかもんじ)の案内で前穂高岳に登頂して以後、世に広く紹介され、槍ヶ岳や剱岳とともに、日本の近代登山の歴史を支えてきた。
朝焼けの穂高岳(徳本峠より)
『新日本山岳誌』(日本山岳会編著)によると、槍・穂高連峰の形成は、176万年前に大噴火が起こり巨大なカルデラが誕生。それが固まり、厚さ1500m超の溶結凝灰岩に。140~80万年前には、フィリピン海プレートと太平洋プレートがユーラシア大陸に衝突。隆起した巨大な山脈が6~2万年前の最終氷期、山岳氷河により四方から削り込まれて現在の姿になった、と考えられている。
先日訪れた、北ア/穂高連峰の花と自然の一部をご紹介。
アキノキリンソウ(秋の麒麟草/キク科)
ミヤマトリカブト(深山鳥兜/キンポウゲ科)
ハリブキ(針蕗/ウコギ科)
「実を付けるまでは、絶対に食べられるわけにはいかない!」(ハリブキの弁?)
結実するころになると、全草を覆っていた鋭い針はその役目を終えて抜け落ちる(写真)。次世代を残すための生き残り戦術に関心。
シラネニンジン(白根人参/セリ科)
イワギキョウ(岩桔梗/キキョウ科)
ゴゼンタチバナ(御前橘/ミズキ科)
センジュガンピ(千手岩菲/ナデシコ科)
サラシナショウマ(晒菜升麻/キンポウゲ科)
太平洋側に比して、日本海側の花序はボリューム感たっぷり。
ミヤマダイコンソウ(深山大根草/バラ科)の残り花と…
紅葉
9/14日 6:00、穂高岳山荘(2996m)の外気温は-4℃。スリーシーズン用シュラフでは、もう寒くて眠れないほどでした。
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