多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

夏の星座と哺乳類の観察!

2017-08-08 21:01:01 | 自然のこと
8月5~6日、檜原都民の森であった「夏の星座と哺乳類の観察」に妻と一緒に参加してきました。

以前から気になっていた同園の宿泊イベント。夏休みの親子連れを中心に、30名近くが訪れて賑やかな二日間に!




都民の森で見られる哺乳類の特徴や生態の講義。私たちが一番逢いたい動物はこちら!でしたが、残念ながら今回はお目にかかれず…。


ミズナラに残るムササビの食痕(葉のV自型の部分)。

ムササビは葉を折りたたんで食べる習性があるため、このような面白い形になるのだそう。

こちらは…

クマ棚(折られた枝が枯れて積み重なった部分)。

ツキノワグマがミヤマザクラの樹に登り果実を食べた跡です。いつも思いますが、大きな体であんなに細い枝先までよく行くものですね。

同園の解説員U氏が自ら撮影された野鳥の動画が素晴らしかった。写真では伝わりにくい種類ごとの仕草や生態がよくわかり、初めての人でもその存在を身近に感じながら覚えることができそうです。それにしても相手がじっとしていない野鳥だけに、わずか数十秒~数分程度のこの動画を撮影するのに費やした労力たるや大変だったのでは…頭が下がります。


「星のソムリエ」N氏による夏の星座の講座も、宇宙空間を身近な生活に置き換えるなど工夫された解説がわかりやすく興味をそそられました。

夜の天体観測では、“空の灯台”ともいえる北極星とその見つけ方、夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)と白鳥座の関係、天の川と織姫・彦星のお話、今年は8/13に最も多く観察できるというペルセウス座流星群の見分け方…「これで夏の星空はバッチリ!」と根拠のない自信?がみなぎると同時に、「今度こそがんばって星を勉強しようかな」と思える楽しい内容でした。




夜の哺乳類観察。

思わぬタイミングでネコ(猫)が登場したため、野生動物たちは警戒したのでしょうか…姿を見せてくれたのはハクビシンとニホンリスだけ。

U氏の話では、(標高1040mにある)この建物周辺でネコが観察されたのは初めてとのこと。「誰かが放した(捨てた)のでは?」とその影響を心配されていました。都民の森で食害が深刻化しているニホンジカなどもそうですが、本来そこに生息していない生き物が入ってくると特定の植物や動物が姿を消すなど、生態系に思わぬ影響が出てきます。知恵のある人間だからこそ、(無意識にでも)自然に悪影響を与える行為をしないように気をつけたいものですね。


この二日間で(声も含めて)確認できた哺乳類と野鳥は「少なめ」(同園)でしたが…

子どもたちは森の中にあるとりわけ「動くもの」に興味を示し、最後まで元気に動き回っていました。夏休みの貴重な体験は、自由研究のよいヒントになったのでしょうか?(三頭大滝にて)

私たちも楽しみながら、いろいろ勉強させてもらいました~ありがとうございました!


タマアジサイ(玉紫陽花)

ソバナ(岨菜)






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