多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

「理想の森林(もり)」の冬/檜原南部 都自然環境保全地域

2011-01-23 15:08:44 | 自然のこと

20日、西多摩郡 檜原村(ひのはらむら)・元郷(もとごう)-臼杵山(うすきさん・842.1m)-市道山(いちみちやま・795.1m)-醍醐丸(だいごまる・867m)-八王子市・和田峠を、仕事で歩きました。

醍醐丸の北側は、東京都で唯一の自然環境保全地域(※)の一部。北西よりの風が冷たい1日でしたが、冬の「理想の森林(もり)」には、どこかぬくもりを感じました。

※「檜原南部 都自然環境保全地域」の詳細は、2010/6/21の本ブログ参照

突然ですが…
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この光景って、おもしろいと思いませんか?同じ幹から、別の種類の樹が生えている?

太い幹の方はコシアブラ(濾し油/ウコギ科)。樹脂から採った油を濾して塗料として使用したことからの名だそうです。左上に伸びている枝はヤマザクラ(山桜/バラ科)のそれ。タネ明かしをすると…

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コシアブラが、隣りのヤマザクラの枝をのみ込もうとしている最中のようです。ヤマザクラの枝は裂けて、息も絶えだえ…?自然林でよくある光景ですが、こうして見ると、静かに生長しているかのように見える樹木の競争の熾烈さ、生命力を感じます。


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「都自然環境保全地域・特別地区」に入ると…

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ミズナラ、クリ、コナラ、イヌシデ、ウリハダカエデ、ヤマツツジ、ミツバウツギ…多種多様な樹木が、高木~低木層までを立体的に、密に埋めています。冬はもちろん、葉が生い茂る夏も、やわらかな陽光を地面まで届けてくれる雑木林。人にも、自然界の生きものにも優しい森林です。

西側奥に望めるのは、この山域の最高峰・茅丸(かやまる・1019m)。富士山の展望が素晴らしい生藤山(しょうとうさん・990.3m)、そして東京、神奈川、山梨の都県界である三国峠(みくにとうげ)は、この山のちょうど裏側になります。


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本日の最終ピーク醍醐丸からは、北に大岳山(おおたけさん・1266.5m)が、馬頭刈尾根(まずかりおね=写真右のスカイライン)を従えて堂々としていました。

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