本日、西多摩郡 檜原村・笹平(ひのはらむら・ささだいら)周辺を仕事で歩きました。
最近の多摩地方は、夕方になると連日滝のような夕立ちに見舞われていましたが、今日は予報に反して、1日が静かに暮れました。ホッ…。
昼前に通りがかった南秋川の支流、小坂志川(こさかしがわ)の様子です。沢の中に薄日が差していました。
小坂志川は、6/21の本ブログ「理想の森」でご紹介した、東京都の自然環境保全地域を源流とする沢です。連行峰(れんぎょうほう・1010m)というピークの東側へ、標高差600m余りで突き上げています。
2年前に一度遡行(そこう)しましたが、へつりや懸垂が思いのほかあり、「小粒だがピリリと辛い」なかなか印象的な沢でした。この辺りはまだ、普通の川ですけど… 。
梅雨がよく似合う花を見つけました。
そう、アジサイです。これは、ヤマアジサイ(山紫陽花/ユキノシタ科)。沢沿いや湿った林内によく生えるため、サワアジサイとも呼ばれます。
アジサイは、中心の控えめな粒のような集合体が本当の花です。周囲の目立つ大きな部分は装飾花(そうしょくか)と呼ばれ、受粉を媒介してくれるハチやアブなどの昆虫を誘う「看板」みたいなもの。植物も、考えますよね。
ちなみにヤマアジサイの装飾花、奥多摩や高尾など東京周辺ではご覧のように白色ですが、他の地方では淡い青紫色や淡紅色のものがあるようです。皆さんの近くでは、何色なのでしょうか?
アジサイといえば、今年もこの花の季節がやって来ました。
かわいいでしょう?タマアジサイ(玉紫陽花)です。そのまんまの名前ですが、もちろんこれはつぼみです。
これが花開くと…
こんな貴婦人になります!
タマアジサイは、中国地方にはないため(分布/福島県~中部地方、伊豆諸島までの本州、四国、九州)、広島出身の私が3年前にこちらへ来て初めてお目にかかった時には、感激しました。淡い紫色の花と装飾花のハーモニーは絶妙に美しく、丸みを帯びていてやわらかい…癒されます(笑)
檜原村周辺では、登山道を覆い尽くすほど普通にあるのですが、この花は私にとって、飽きることのないお気に入りです。
このタマアジサイ、実はアジサイらしからぬ存在?花期が他の種類よりも遅く、例年、梅雨が終わったあとの8月上旬~9月下旬まで花を咲かせます。ですから、今日見た花はかなりの早熟かも。もしかしたら、「もうすぐ梅雨明け」を教えてくれているのでしょうか?(まだ早いですよね…)
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