6/4~5日、神奈川県西部の丹沢(たんざわ)周辺であった日本山岳ガイド協会の資格更新研修へ。
全国各地から登山ガイド約20名が参加し、ガイディング、各種ロープワーク、救助技術などを再確認するとともに、意見交換を行いました。
神奈川県足柄上郡松田町・寄(やどりぎ)。訪れるのは、2009年の同講習会以来2度目。
初日は…
5人1組のパーティで、読図しながらガイディング、ショートロープなどを研修。
道のないバリエーションルートの下降は、地形図とコンパスが頼り。
ルートファインディングの楽しさに、思わず夢中になって取り組みました。ガイドは常に、(方向、天候、危険などに対する)感覚が研ぎ澄まされる登山を継続する必要性を改めて実感。
丹沢も、ニホンジカの食害が深刻。林床の植生がほとんど見られない中…
このマツカゼソウ(松風草)とフタリシズカ(二人静/センリョウ科)ばかりが目立ちました。
マツカゼソウは、日本の野生草本の中では唯一のミカン科で有毒。葉を揉むと独特の臭気があります。フタリシズカは毒があるわけではないのですが…いずれもシカが食べない植物。
そして…
ついに出ました…
ヤマビル(山蛭=写真真ん中)です。
これは参加者のズボンに這い上がっていたもの。当日、数名の被害者が出ました。丹沢といえばヒルというイメージが強く、私もこの時期にはあまり近付きたくないのが本音(苦笑)。ヒルは塩に極端に弱く、この個体も塩をかけて退治しました。
ここ丹沢や南アルプス南部に多く、シカやイノシシが主な宿主とのこと。いずれ奥多摩にも入ってこないかと心配です。
2日目。
登山道から転落、左手首を骨折し右膝から中程度の出血をしている顧客を救助するという設定。骨折の固定、止血の応急処置後…
1:3システムで引き上げ、ザック搬送するまでを行いました。
各パーツはもちろんのこと、一連の流れをスムーズに、的確に行うことが求められます。
最後は…
ショートロープからスタカットへの切り替え、ロワーダウンと…
危険箇所通過時の固定ロープ張り込みなどを行い〆。
日ごろからの継続的なトレーニングが、本番での冷静な安全管理技術、危急時対策につながることを再認識。同時に、各地で活躍されるガイド参加者との情報交換もでき、非常に有意義な研修でした。
と、ある場所で出逢った野生のエビネ(海老根/ラン科)に感動。
最近は盗掘などの被害に遭い、自然の状態ではなかなかお目にかかれなくなりました。
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