2日、仕事の下見で越後山脈南部/谷川岳・天神平(たにがわだけ・てんじんだいら)を訪れました。群馬県利根郡みなかみ町・新潟県南魚沼郡湯沢町。
寒い、冷たい、荷物が重い…例年、シーズン初めは腰が重い雪山ですが、通い始めるとなぜか取りつかれてしまうのが、雪山の不思議?(笑)装備一式を引っ張り出して、いよいよシーズン到来です。
今回の同行者は、以前もガイド・下見山行に参加してくれたSさんとKさん。足慣らしで熊穴沢避難小屋を往復後、天神平周辺で初めての雪山訓練に挑戦してもらいました。
JR上越線より、谷川岳の双耳峰(右端)を望む。快晴。
左は、万太郎山(まんたろうやま・1954.1m)へ続く稜線。さすが豪雪で名高い上越国境の山々、12月になったばかりというのに純白の装い。
谷川岳ロープウエーで一気に天神平(1300m)へ。
昨日20㎝ほどの新雪があり、積雪は75㎝。
1日から天神平スキー場がオープンし、混雑を予想していたのですが…
11:10…
思わぬ静かな銀世界にニンマリ。
熊穴沢避難小屋への道から仰ぐ谷川岳。左のピークが、三角点のあるトマノ耳(1963.2m)。右はオキノ耳(1977m)。
「新日本山岳誌」(日本山岳会編著)によると、谷川岳はこの二つのピークを持つ山容から、古来「耳二つ」と呼ばれていたそう。「トマ」は入り口(トバグチ)、「オキ」とは奥または沖を意味し、天神平方面から登ると、まさに手前がトマ、奥がオキ…という意味でしょうか?
12:30 熊穴沢避難小屋(1470m)。気温-1℃は快適。
移動性高気圧に覆われた当日は風もほとんどなく、絶好の登山日和。多くの登山者が山頂を目指していたようです。下山して来たほとんどが若い男女の印象。
天神平近くへ戻り、雪訓開始。
初めての、膝上ラッセル(雪を踏み固めて、道を拓きながら進むこと)に挑むお二人。
最初は苦労されていたようでしたが、急斜面でのアイゼン、ワカンの着脱と歩行、ピッケルの持ち方・使い方、簡単な滑落停止など…全身雪まみれになるうちに、次第に形になっていくようでした。実践あるのみですね。お疲れさまでした。
14:30 北東に白毛門(しらがもん・1720m)~朝日岳(あさひだけ・1945.3m)が美しい。この頃には早くも、上空は厚い乱層雲に覆われていました。
天神平楽しみにしてます。
たぶん、最後尾を歩きます。ラッセルや足が潜るのが嫌なので一番楽な方法…(^_^;
そろそろ帰宅されるころでしょうか?本日は大変お疲れ様でした。私の見立て通り、雨天下と手強いコースにも関わらず順調に歩かれましたね。またのご参加をお待ちしております。
天神平、先頭で苦労した分だけ地力がつき、後々の雪山を安全に楽しむようになれますよ~(笑)
それ以降、少しですが毎日のように雪が降っています。今年は例年よりも寒い気がします。
広島では雪が積もることが無いので写真のような積雪に憧れます。雪合戦の経験が無いので今更のようにしてみたいです(笑)
それにしてもしぶやさんって凄いですね。雪山訓練の指導をされるなんてさすが山男!!人の命を預かるので熟練された方でないととても出来ないと思います。
笹子トンネルに関するブログも読みましたが、直接的にも間接的にも人の命を預かる人達皆が、しぶやさんのように責任を持ってくれたら、悲惨な事故も起こらないのにと思います(・.・;)